終活の準備として手に取った本。
分かりやすくてとても勉強になった。
本作は、老後の備えを具体的なQ&Aを交えてコンパクトにまとめた実用書。法律にまつわる専門的な知識が多いものの、図解やQ&Aで分かりやすく工夫されているので読みやすい。
「おふたりさま」はいつか必ず「おひとりさま」になる。
頭で分かっていて漠然とした不安があっても、なかなか始められないのが終活の現状・・・
私もエンディングノートは持っているが、
まだ白紙のままだ。
遺言証書の保管制度も知識はあるが、
手付かずの状態でいる。
作者曰く、元気なうちに人生を振り返り、棚卸しをすることで、その先の人生を心豊かに楽しめることが出来るという。
確かに、不安の原因を取り除くことで、前を向いて進む力が持てるのだと私も思う。それも元気で健康な内にというのが肝だろう。
中でも、特に勉強不足を痛感したのは下記内容・・・
相続における家族信託や予備的遺言、
老後の住まいの種類と家じまいの考え方、
意思表示が出来なくなった場合の医療行為、
おふたりさまの葬儀やお墓の種類
興味深い話が分かりやすく解説されているので、少しの学びと、一歩踏み出す知識を得るためにも、おふたりさまに限らず、多くの方にオススメしたい。
以下、収録内容の目次
第1章
じつは夫婦だけではすまない
「相続」間題
ーおふたりさま特有の「ある問題」とは?
第2章
おふたりさまには「遺言書」が必須です!
ー相続のトラブルや紛争を避けるために
第3章
相続&遺言の
「こんなときどうする?」を解決
ーおふたりさまだからこそのトラブルもある
第4章
配偶者が亡くなって「おひとりさま」になったら、
頼れるのは誰?
ー考えておきたい「身元保証人問題」
第5章
おふたりさまの老後の住まい方
ー早めの準備が豊かな老後のカギになる
第6章
おふたりさまの終活。
葬儀・お墓についても考えておこう
ー「誰が供養してくれる?」という間題も考えておく