P・ジェリ・クラークのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いやーー良いですねえーーー。
ザッツエンターテイメント。
「精霊を統べる者」の番外編というかスピンオフというかの3つの短編が収録されてます。
書かれたのはこのファトマとシティの出会いを描いた表題作の短編「カイロの…」のほうが先らしいけど、「精霊を…」を読んでからのほうがむしろニヤニヤしながら読めるかも。
物語的にも長編の「精霊を…」のほうが複雑だし世界観の完成度とかも高い気がするんだけど、こっちはちょい厨二感というか、漫画っぽいわかりやすい展開で、これはこれで楽しかった。いろいろ謎だったこともつながるし。
2つめの短編、「ハーン・アル=ハリーリの天使」は、この世界で結構重要な「天使」っていう存在の得体の知れなさ、邪悪さみたいなのがじわじわ伝わってくる。人間ではどう足掻いても太刀打ちできないであろうという、なんというか絶望感を与えてくる感じが気持ち悪くて良い。
そして3つめの「空中ケーブル〇一五号憑依事件」。これはハメドとオンシっていう、「精霊の」にも出てくるファトマの同僚が活躍するんだけど、キャラクターがめっちゃ好きだったー。「精霊の」事件の時のオンシくんも、脇役ながら良い味出してるなあと思ってたんだけど、今回はまた彼の魅力が味わえる。かわいいんだよなあ。
シリーズもっと読みたい!って久しぶりに思える作品でした。
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Posted by ブクログ
久しぶりに大当たり来たーー!てくらいどっぷりハマれた。
世界観、設定、キャラクター、セリフ、全部良い。
描写は色などの表現も細かいので、着てる服まで鮮やかなカラー映像で目に浮かぶ(そしておしゃれ)。
古代エジプトの神様やアラビアンナイトとか、ちょっと予備知識あればさらに楽しめそう。
ソロモン王の指輪とかも出てくる。
主人公の女性捜査官ファティマの恋人・シティ(女性)が素敵で、かなり強烈なキャラクター。
だけどほかにも、バディとなる新人や、脇役の他の捜査官仲間たちまでも魅力的。
脇役に血が通ってる作品はまちないなく名作なんだ…
謎解き、どんでん返し、アクション、最後はド級のエンターテイメント!
大掛かりなセットの派手な娯楽映画見てるみたいだった。
どう考えてもこの話の前のエピソード(一作目)がある感じなので、あとで調べたらあった、『カイロの死せる精霊』。
読もうっと。
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Posted by ブクログ
短編だし、先に書いた物だし、「精霊を総べるもの」のおまけぐらいにしか期待していなかったが、単独でもとても面白い。絵を描くような描写のクオリティーも変わらない。「精霊を統べるもの」で良くわからない設定の理解も深まる。
なにより、長編で一番謎だった“天使“の設定に奥行きが出た。多分作者は“天使“に思い入れがあるのだろう。<あの連中は天使じゃないわよ。天使はすべて神とともに天にましますのだから><真の天使は自由意志を持たないのだから、自ら選んで定命なるもののもとにやってくることはできない>。作品と離れて、天使とはなんなのか?考え悩んだことのある人から出てくる一節。“天使“を追ってジェリ・クラークさんの新刊が出たら必ず読もう。
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Posted by ブクログ
褐色スーツ姿の男装麗人のファティマが活躍する精霊を統べる者の短編集。ファティマが登場する前巻で語られる天使との因縁と、心理劇の一遍と、ファティマ以外の魔術省職員のバディ物の三編。
この世界は、ごった煮で情報過多感が無きにしもあらずで、世界観がまとまりきれてない感もあるが、逆にそのような過渡期の世界観こそがファンタジィには必要だと思うし、魅力を感じる。人が考えた(完璧だと思っている)世界観は所詮限界があり、過渡期とか、まだ考えていないとかで、結果として未知、未定、曖昧だからこそそこに対する興味がセンスオブワンダーを引き起こし、作られた世界に魅力を与えると思う。 -
Posted by ブクログ
少し前に購入。ようやく読み終わりましたので、続巻というか、時系列的にはこの話より前になるというのも是非手に入れようと思います。でもこの間本屋行ったときあったかな…?
と言う訳で異国情緒あふれるファンタジー。エジプトが舞台だけれども精霊が居て、色々な人種と宗教と文化が混在している感じが良いなぁと。そしてちょうど傍観者でいられる読者という立ち位置がさらに素晴らしい。
主要人物が女性だらけなのもちょっと面白いところ。最初出てきたときはめんどくさいヒロイン属性かと思ったハディアも、実は腕に覚えがあるかわいいだけの女の子ではないし、何せシティがかっこよすぎる。強くて美人で芯が強い。そりゃあ主人公もメロメロになるよなぁ~ 主人公のスタイルと言動もかっこいいし。
お話自体は結構、国家滅亡の危機ぐらいに大きな話ではあるのだけれども、そもそも精霊や天使などというどれほどの力を持っているかわからない存在がウロウロしている国なので、危機管理的には仕方がないのかなぁという感じでもあり。最後に美味しいところを持っていくアハマドにクスリとさせられたり。大変楽しく読み終わりました。あと、ラムセスが良いですね、すごく良い。 -
Posted by ブクログ
エジプトおもろー!
はい超絶面白かった『精霊を統べる者』の前日譚となる短編集とのことですが、もう明らかに整理されてない!w
世界観が整理されてない!
詰め込みすぎ!
もうごちゃごちゃ!
スチームパンクだし、アラビアンだし、天使出てくるし、魔法だし、錬金術だし、呪術だし
でも、そもそも舞台になってる”エジプト”がもうぐちゃぐちゃなんよね
現在は国民の9割はイスラム教徒なんだけど、古いキリスト教が栄えてたときもあるし、その前はもちろん古代エジプトの神々よね
なにしろ三千年栄えエジプト文明よ
簡単にまとめると
古代エジプト文明 → ギリシャ系のプトレマイオス朝 → ローマ帝国 →キリスト教文化 → イスラム文化 → オスマン帝国 → イギリスの影響
って歴史を辿ってるのよな
そりゃあもう面白いのてんこ盛りのお国柄なわけね(面白いのてんこ盛りのお国柄てなんやねん)
あらためてエジプトに興味盛り盛りのわいです
よしゃー、なんかエジプト関連のもの読もー!
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Posted by ブクログ
表紙が地味。
ごみの散らばる茶色っぽい街並みにスチームパンクっぽいロボットや飛行船、ビルの向こうにピラミッド。と、日本人のイメージするエジプトの街並み。でも作品はもっとカラフル。
「ファティマはいつものように山高帽をはじいた。今日は鮮やかなバーガンディ色のスーツに、ブローケットのベストだ。襟元はクラブカラー、ローズブラッシュ色のピンストライプのシャツの上に、濃いオリーブ色のタイを銀球のついたピンでとめている。」「シティだ。ベニーの言うとおり、まさしくトラブルそのものに見える。レースとシフォンの赤いイブニングドレスが足元で波うっている。透けるほど薄いトップスの下で、ネット上にビーズを縫いつけた細身のボディスが薄明かりにきらめいている。腰にはそれと揃いのサッシュを締めている。(中略)ファトマはシティの頭に目をやった。短い編みこみのウイッグの真ん中に、金色の王冠がおさまっている。その正面には牝獅子の彫金細工がついている。」p141-142
この後の二人のダンスシーンを表紙にしていればあと3割くらい売上が増えたんじゃないかと。 -
Posted by ブクログ
プロローグ
『三体2』以来の久しぶりのSF小説
小説『三体』は、SF小説で最も権威ある賞と云われる“ネビュラ賞”と“ヒューゴ賞”を獲得しているが、本書は、ヒューゴ賞こそノミネートのみに終わったが、ネビュラ賞、ローカス賞他4冠を獲得
日本でも、『SFが読みたい!2025版』の
ベストSF2024海外編で見事1位を獲得し、国内外問わず高く評価されている作品だ
果たして、8の評価は如何に…
本章
『精霊を統べる者 下』★4
時代設定は、1912年のエジプト
精霊と人間、魔法と科学が混じり合う世の中が設定
40年前に姿を消した伝説の魔術師が突如、姿を現すのだが…
彼の正体を暴くために、女性特別捜査官が捜査に乗り出すという物語
他著と比べるのもどうかと思うが、『三体』の衝撃は凄まじかった!
内容もスケールも濃く、流石SFといえるものだったが、本書は似たような賞を総ナメにした作品であるが、よくある設定や物語の展開は否めない感がした
次作に期待したい!!!
エピローグ
白金台にある、荏原 畠山美術館に行ってきた
実業家畠山氏が蒐めたコレクションが一堂に会す
室町時代から江戸時代にかけての蒔絵を中心とした作品の数々にコスモ(小宇宙)を感じずにはいられなかった
そして、庭園の手入れや構図、設計も素晴らしい
計算された美と自然の美とが見事に融合し
得も言われぬ非日常と非現実的な風景を創り出していた
これぞ正にSFではないか!!!
そう思った!
※このSFのジャンルを調べたら
アラビアン・スチームパンク・百合ファンタジー・アクション巨編だそうだ
なんじゃそりゃーーー❢
最後にそうも思った(¯―¯٥)8v♪
完