西村カリンのレビュー一覧

  • フランス人記者、日本の学校に驚く

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    著者は、官邸記者会見での忖度なしの質問をすることで有名なフランス人の女性ジャーナリスト。夫は日本人のマンガ家で、2人の男の子を日本の公立小学校に通わせている。
    日本の学校について、私達には当たり前すぎて気づかないことに、様々気づかされた。道徳教育については、フランスの哲学教育と絡めて、章をひとつ割いて述べられている。
    ルールを守らせることに忠実な日本の息苦しさは、治安の良さと表裏一体なのだろうと思った。
    小学生でもすぐに読み書きを可能にする「ひらがな」、日本の少子化対策に対する意見、フランスで「も」教師になりたい人が減っている理由、などとても興味深く読めた。
    一人ひとりの日本人は親切なのに、組

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    2024年09月15日
  • フランス人記者、日本の学校に驚く

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    よい本。日本大好きでこちらに住み家庭を作ったフランス人記者が、
    子どもの教育を通じて日本とフランスの違いを語る。
    日本のいい点、フランスのいい点両方織り交ぜて。
    しかし私が気になるのは日本の良くない点。
    一番どしりときたのは「子供っぽい態度」というところ。
    フランスでは、自分の意見を言わないことが子供っぽい態度。
    日本は逆、自分の意見を主張すると子供っぽいと、、、
    今の日本の根深い問題を一言で表してくれている。
    政治家からして自分の考えを言わない。
    いや、考えを持たない。
    失敗を恐れ、周囲の目を気にして、無難なことだけ言う。
    自分の考えを言わなければ議論もない。発展もない。
    40人教育でもおと

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    2024年08月20日
  • フランス人記者、日本の学校に驚く

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    フランスと日本の学校の違いを記者と母の目から書いた一冊
    なんと言ってもフランスは大学まで学費が無償という点が素晴らしい
    日本の少子化問題も学費の負担がなくなればかなりの解決策になると思う
    そして日本は学歴文化だけど、フランスは学ぶことに寛容で一度就職しても学び直しのチャンスがあったり、資格を取れば仕事の幅が広がるチャンスがあるというところが素晴らしい
    文化的な事を変えるのは難しいが、日本もまずは制度を見直すところから始めて欲しい

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    2025年11月16日
  • フランス人記者、日本の学校に驚く

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    著者はフランス人女性で、大人になって恋をした日本で暮らすため職を探し来日、日本人男性と結婚して二児をもうけ、日本の公立小学校に通わせています。そこで感じた日仏の違いを細かく丁寧に言葉にしてあって、とても興味深く読みました。日本の識字率の高さは素晴らしいこと(決して当たり前ではないのです)、フランスでは幼い頃から討論することに慣れ、意見の違うもの同士が討論できること(日本ではただ批判し合い、分断してしまうでしょう?)、長所短所をあらためて受け止めることができました。

    最初に著者が断っていますが、日仏の学校を比べてどちらが良いかを論じているわけではありません。どこがどんなふうに違うのかを文章にし

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    2025年09月04日
  • フランス人記者、日本の学校に驚く

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    フランスと日本の教育について、比較していいとこ取りをしようと考えている日本在住フランス出身の筆者のお話でした。
    教育を考えるにあたりとても参考になりました。
    視野が広がって、もっと日本について考えようと思いました。

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    2025年05月31日
  • フランス人記者、日本の学校に驚く

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    西村カリンさんのことは、夫であるジャンポール西さんのエッセイ漫画を通して知っていたので、興味深く拝読した。フランスと日本の学校の違い、良い点や、問題点、それぞれが簡潔に示してあり、読みやすかった。(でも、もっと一章が長くてもいいからカリンさんの考えをもっと詳しく書いてほしいとも思った。)
    何故日本の子ども達は自分の考えや思いを伝えるのが苦手なのか…この問いは、私が20代の頃からずっとあった。たまたま故河合隼雄先生にお会いする機会があり、そのことを聞いてみたことがある。河合先生は「土壌が違うんだよ。」と一言おっしゃった。この「土壌が違う」ということを長年考え続けてきたが、この本の中にその答えの一

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    2025年02月02日
  • フランス人記者、日本の学校に驚く

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    ネタバレ

    独身未婚中年男性の自分が読んでみました。
    日本の教育に懐疑的な自分としては、冒頭に日本の学校の「良さ」が書かれていてモヤモヤしてしまいましたが、フランスと日本、双方のメリット/デメリットをちゃんと挙げているので、すごく公平だと思いました。
    以下、印象に残った点を列記。

    ・日本は議論とケンカの区別が付いてない(p96)
    ・意見交換の重要性(p109)
    ・フランスでいう「子どもっぽい態度」とは、議論が出来ない子のことを指す(p121)
    ・性教育のちがい(p215)
    ・日本は先生が苦しさを表明しない(p236)
    ・日本では「仕方ない」「こんなもんだ」と諦める人が多い。一票の力、一人の声の大事さ(p

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    2024年09月15日
  • フランス人記者、日本の学校に驚く

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    かわいらしいブックデザインとは裏腹に、とても読みごたえのある社会派な内容。
    テーマは学校教育のみならず、日本人のコミュニケーションの取り方や、少子化対策にまで及びます。
    筆者が「思ったこと」と、「分析されたデータ」との違いを明らかにして書いておられるのもとても良いです。データばかりで、筆者の個性がない本もつまらないですし。
    筆者が日本の小学校の道徳教育に感じる違和感が興味深かったです。日本人の自分は気づかない観点でした。

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    2024年09月01日
  • フランス人記者、日本の学校に驚く

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    どちらが良いというわけではなく、それぞれに良い点と悪い点があることが順序だてて解説されており考えさせられた。議論することの弱さや、社会・他者への積極性の欠乏については自分も直したいところ…

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    2025年08月28日
  • フランス人記者、日本の学校に驚く

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    前半は、著者の経験によるところが書かれていて、とても面白く読めた。
    後半の方は、テーマが大きいけど、見聞きした一般論的なことが多くて、少し面白みは失速したかな、という印象。

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    2025年08月09日
  • フランス人記者、日本の学校に驚く

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     東京に暮らして20年のフランス・ブルゴーニュ地方出身のカリンさんが、日本の教育を驚きいっぱいで綴った本です。

     外国人の目線で日本とフランスの教育を分析すると、それぞれの社会のあり方や働き方が浮かび上がってきたと語り、教育とはいかに社会と密接に結びついているかが改めてよくわかったといいます。

     面白いです♪
     入学式も、宿題も、偏差値も、塾もないフランスの人が、その全部がある日本の公立学校を見て気付いたことを書いています。その指摘は、日本人のわたしとしては目から鱗でした。

     特に、フランスの大学入学試験にあたるバカロレアについての記述が興味深かったです。
     フランスのバカロレアは「一般

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    2025年02月08日
  • フランス人記者、日本の学校に驚く

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    日仏両側の視点で、それぞれの慣習の長短所を俯瞰的に短文で紹介していて読みやすい。
    同じような比較が続くので一気読みするのは難しかった。公立学校に通うお子さんのエピソードがもう少しあれば良かったかも。

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    2024年08月16日