齋藤栄功のレビュー一覧

  • リーマンの牢獄

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    金融詐欺事件当事者の独白 経済犯罪の初犯ながら懲役15年と殺人犯並みの量刑
    ①371億円という巨額事件
    ②金の使途を完全黙秘
    裁判官の心証を害し、詐欺の最高刑懲役10年とインサイダー取引の併合罪で1.5倍を適用された 被告は受容し、控訴せずに判決確定。数億の金を守るためだったが、受託者は隠匿の雰囲気。何のための15年だったのか?虚しい・・・
    人生の価値を最後まで間違えてしまったように思う。本書のメッセージはそれだけ。
    ただバブル経済からの社会史とみると色々勉強になる。
    医療Financeに丸紅が最終リスク保持者のスキーム、「No Risk」で「バブル化」
    リーマン・ゴールドマンが絡むとあっとい

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    2024年06月28日
  • リーマンの牢獄

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    ある時テレビを見てると著者が情報番組の特集か何かでインタビューされているのを観てこの本を知った。すぐ読みたくなり買った。もちろんリーマンショックは知っている。しかしまさかそのリーマンブラザーズの破綻の引き金となっていたのが日本人でそれがしかも詐欺だったなんて知らなかった。著者は元々はただのサラリーマン。その山一證券時代のひどい日常は、今となっては信じられないようなことばかりで、なんちゅうー会社や?ってかんじ。。
    著者がいつのまにかマネーゲームに巻き込まれていくさまは、読んでいてまさしくあれよあれよという間にという感じ。逃亡生活を描く途中で知っている会社名が出てきてびっくりした。本書の特徴はこん

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    2024年07月07日
  • リーマンの牢獄

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    サンジャポでリーマンショックの引き金を引いた男としてインタビューされていたので即ポチ。
    『オマエだったんかい』という怒りにも似た感情、でも一見詐欺師には見えないその風貌から、この男がどんな風にあの世界金融不安の引き金を引いたのか…に興味をそそられ一気読み。
    政治、医療改革、金…
    色んなことが連鎖し、著者もその先頭を走り、受刑者となり今に至るのかと。
    正直この能力は本当に日本の経済、構造改革に使われるべきだと思ったし、これから第二の人生で何かしらの改革をやって欲しいとさえ思えた。
    重厚な映画を見た後のような感慨に浸る。
    面白かった。

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    2024年06月02日
  • リーマンの牢獄

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    バブル経済の通史、裏面史というよりは、ただの詐欺師。
    丸紅の保証が嘘だとわからないわけないし、金の使い方がひどい。
    著者に誠意が感じられないので、読後感はあまりよくない。
    【目次】
    第1章 原点は山一證券
    第2章 大洪水のあと
    第3章 カネは蜜の味
    第4章 「丸紅案件」の魔物
    第5章 破局の足音
    第6章 コンゲーム
    第7章 海外逃亡
    第8章 檻の中の蛙
    第9章 われ深き淵より
    エピローグ クロサギとのこと

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    2024年10月03日
  • リーマンの牢獄

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    長い本だった。
    扱う金額が大きいと、その手数料も大きいということなのかな。
    作り出す価値と、手元に入ってくるお金のバランスが崩れているように感じた。
    金融工学とやらで、富を生み出しているということはうっすらと分かったような気もするが、そこから簡単に蛸足配当自転車操業になってしまっているように見えて、価値創造と詐欺行為のミシン目がよく分からなかった。
    お金って本当によく分からない。

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    2024年08月26日
  • リーマンの牢獄

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    経済、金融は難しく、本当の意味は理解できていないと思うが、バブル時特有の勢いとか、活気があって、分からないながらも引きこまれた。
    丸紅は昔から良いイメージがなかったが、いまも一等地に建つビルを見ると、なるほどな、と妙に感じる。
    時代は変わり、手段は変わって、動画配信サイトで荒稼ぎしているような人たちは同じ種類の人種なのではないかと思う。
    事件よりも真実を明らかにする場ではないという、日本の検察、裁判のあり方の方がショックかも。

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    2024年07月27日
  • リーマンの牢獄

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    前半は読みごたえがあるが、後半になるとここでは語られていない部分があるように感じられ、その反動か、語り口も冗長になり読み続けるのがしんどくなった。

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    2024年07月02日