ダニエル・スウェレン=ベッカーのレビュー一覧

  • キル・ショー

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    失踪した16歳のサラという高校生を捜索するため「サラを探して」というリアリティ番組が製作され、その放映にアメリカ国民の多数が熱中するが、最後には悲劇的な結末となってしまった…という事件について、事件に携わった関係者たちに10年後にインタビューして、当時何が起こったのか探っていくノンフィクション…という体裁のミステリ。
    最初から最後まで、関係者へのインタビューのみで構成されている。
    本文冒頭に「インタビューに答えてくださった方々」として列挙されている登場人物一覧を見ると、サラの父が服役中と書かれていて、盛大なネタバレかと思ったが、そんな単純な話ではなかった。
    全てがインタビューで構成されているの

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    2024年12月16日
  • キル・ショー

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    本編前の編集者覚書の時点で父親刑務所いるの分かってるし、どうすんの?と思ったけどしっかりミステリーとしても面白いし、社会への問いかけ的な要素あり考えさせられる。バズりと匿名文化の弊害や陰謀論、リアリティショーの裏表、リベラリズムと白人男性の立場など、この話が実際に起きているかのような説得力がある。ヤフコメ民とかX廃人の皆様に読んでほしい一冊。

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    2024年06月04日
  • キル・ショー

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    アメリカの田舎町で起きた少女失踪事件から10年後、その顛末を多数の証言から描き出すドキュメンタリー風ミステリー小説。以前読んだ『トゥルー・クライム・ストーリー』と似た構成だが、メタな仕掛けを仕込みまくってあちこちに振り回されるような『トゥルー〜』と異なり、こちらはもっとシンプルで読みやすく、社会風刺の要素も強い。実録犯罪ものはよく鑑賞するし、恐らく今後も読んだりするが、たまにはこういうので冷や水を浴びておくのがいいと思う。

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    2024年05月04日
  • キル・ショー

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    10年前にアメリカの田舎町フレデリックで16歳の女子高生サラが失踪した。
    リアリティ番組をプロデュースしているケイシーはその事件に着目し、サラ失踪事件のリアリティ番組を制作した。
    無事に事件は解決したが、失踪事件を現在進行形で放送するという手法が及ぼした影響は大きかった。

    10年後に家族、友人、学校関係者、警察関係者など当時事件に関係した人たちにインタビューを実施し、事件とその番組の総括をする本。
    というテイの実録犯罪風ミステリー。

    ・感想
    最近よく題材にある犯罪実録風ミステリー×リアリティショーの作品。
    リアリティ番組に全く興味を持てない、楽しみ方も分からないから熱狂する人た

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    2025年07月15日
  • キル・ショー

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    ネタバレ

    犯罪実話とリアリティショーの組み合わせで、するする面白く読めてしまいながら、そんな自分に後ろめたさを感じるという読後感をもたせるイヤミスになっている。

    白人男性がなぜ打たれ弱いのかなどの社会学的考察がはさまれていて、アメリカを知る一助にもなった。

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    2024年09月11日
  • キル・ショー

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    ネタバレ

    アメリカの田舎町で16歳の少女が失踪した。事件の解決のため、あるいは視聴率のため、テレビ番組のリアリティショーが制作されるが、事件は意外な展開に・・・

    全編が事件の10年後に関係者にインタビューという形式で書かれている本作。もう序盤から「あれがなかったら彼女は今も生きて・・」とか剣呑なことばっかみんな言ってる。なにがどうなるんだ?そして彼女はなぜ死に至ったのか?となかなかにスピード感があって楽しめました。インタビュー形式っていうのも最初は戸惑ったもののなれると読みやすくも感じたし。

    しかし結局のところ誰が悪かったんだろうか?作中でも何度も言及されてるけども何か一つ違っただけでここまでにはな

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    2024年08月21日
  • キル・ショー

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    過去に起きた少女失踪事件について、関係者によって語られていく真相。当時、自分の娘の捜索の一助になればとリアリティーショーの出演を承諾したことをきっかけに思わぬ方向に話は進んでいく。ドキュメンタリー形式で進むストーリーは意外にも読みやすく、話も頭に入ってきやすかった。

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    2024年05月26日