ダニエル・スウェレン=ベッカーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
失踪した16歳のサラという高校生を捜索するため「サラを探して」というリアリティ番組が製作され、その放映にアメリカ国民の多数が熱中するが、最後には悲劇的な結末となってしまった…という事件について、事件に携わった関係者たちに10年後にインタビューして、当時何が起こったのか探っていくノンフィクション…という体裁のミステリ。
最初から最後まで、関係者へのインタビューのみで構成されている。
本文冒頭に「インタビューに答えてくださった方々」として列挙されている登場人物一覧を見ると、サラの父が服役中と書かれていて、盛大なネタバレかと思ったが、そんな単純な話ではなかった。
全てがインタビューで構成されているの -
Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
10年前にアメリカの田舎町フレデリックで16歳の女子高生サラが失踪した。
リアリティ番組をプロデュースしているケイシーはその事件に着目し、サラ失踪事件のリアリティ番組を制作した。
無事に事件は解決したが、失踪事件を現在進行形で放送するという手法が及ぼした影響は大きかった。
10年後に家族、友人、学校関係者、警察関係者など当時事件に関係した人たちにインタビューを実施し、事件とその番組の総括をする本。
というテイの実録犯罪風ミステリー。
・感想
最近よく題材にある犯罪実録風ミステリー×リアリティショーの作品。
リアリティ番組に全く興味を持てない、楽しみ方も分からないから熱狂する人た -
Posted by ブクログ
ネタバレアメリカの田舎町で16歳の少女が失踪した。事件の解決のため、あるいは視聴率のため、テレビ番組のリアリティショーが制作されるが、事件は意外な展開に・・・
全編が事件の10年後に関係者にインタビューという形式で書かれている本作。もう序盤から「あれがなかったら彼女は今も生きて・・」とか剣呑なことばっかみんな言ってる。なにがどうなるんだ?そして彼女はなぜ死に至ったのか?となかなかにスピード感があって楽しめました。インタビュー形式っていうのも最初は戸惑ったもののなれると読みやすくも感じたし。
しかし結局のところ誰が悪かったんだろうか?作中でも何度も言及されてるけども何か一つ違っただけでここまでにはな