ウィルリーチのレビュー一覧

  • 車椅子探偵の幸運な日々

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    この本を読めたこと、LUCKYでした!とても優しくて素晴らしい作品。出来れば若い人や学生さんに読んでほしいかな。
    乱暴なくくりだけど、ハンチバックが闇ならこちらは光。光を選びたい。

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    2024年10月09日
  • 車椅子探偵の幸運な日々

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    ネタバレ

    『朽ちるマンション 老いる住民』(朝日新聞取材班)、『車いすにのったらどうなるの?』(ハリエット・ブランドル)を読んでいて、【車椅子の人の生活はどんなものなのか?】と気になった時に見つけた『車椅子探偵の幸運な日々』(ウィル・リーチ)。

    学生の時に車椅子の体験(乗る側・押す側両方)をした事はあるけれど、そこから見えるものはまだまだ少ない。

    それに乗る人を外で見る事が何回かあるものの、それもまたワンシーンを切り取ったものに過ぎない。

    小説という物語形式なら、その描写が多少描かれているのではないか?と思って手に取ったのですが、

    もうちょっとどころじゃなくてすごかった。

    私が今までに読んでき

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    2024年10月08日
  • 車椅子探偵の幸運な日々

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    ★5 難病を抱えた青年が、死と直面しながらも行方不明の女性を探す探偵小説 #車椅子探偵の幸運な日々

    ■あらすじ
    主人公ダニエルは脊髄性筋萎縮症(SMA)を患っている青年。彼は電動車椅子で生活しており、常に呼吸停止状態になってしまう危険性があった。ある朝、彼が外を眺めていると、若い女性が車に乗り込む様子を目撃する。その後、その女性は行方不明になってしまったことが判明し、彼はSNSを使って独自の調査を開始するのだった…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 いい作品を翻訳してくれました。難病に苦しむ青年の切なさを、コミカルかつ生き生きと描いた素晴らしい作品です。

    脊髄性筋萎縮症(SMA)という

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    2024年06月06日
  • 車椅子探偵の幸運な日々

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    SL 2025.4.1-2025.4.4
    ミステリ仕立ての思索に富んだ作品。
    いろいろ、もろもろ考えさせられる。障害者に対するわたしたちの態度、考え、偏見。障害者自身の想い。家族の気持ち、生活。家族ではない周りの親しい人たちの関わり。
    ダニエルが、大切な人を失う前に自分が先に逝ってしまうからラッキーだと言うのは切ない。
    でも、誰かに自分を助けさせるのは、そのひとのためにきみができる最高のことだとも言う。

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    2025年04月04日
  • 車椅子探偵の幸運な日々

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    ミステリの空気が漂う青春小説。普段読んでるどぎついミステリと比べると起きる事件は実に可愛い。SMA患者の状態と心理が丁寧に描かれ、彼と周囲の人との関係が温かくてうるうる。自分はラッキー、そして社会の一員だ、と高らかに叫ぶ場面には胸を打たれました。障がいを抱えた方への視線が変わりました。読めてよかったです。

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    2025年02月09日
  • 車椅子探偵の幸運な日々

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    難病に苦しむ車椅子の青年が女性の連れ去りを目撃した事から始まる一人称のミステリー。
    自分を見た時に表れる相手の反応や日常生活の様子が合間合間に語られる。友人や介護師との関係もほのぼのとして愛されている事が伝わってくる程、明るく爽やかなトーンが全体を覆っている。行方不明の女性探しを僅かに動かせる指先でトライする姿にハラハラしながら読んだ。素晴らしかった。

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    2024年07月06日
  • 車椅子探偵の幸運な日々

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    主人公ダニエルは女性が車に乗り込むところを目撃する。そのあとに女性が失踪した事件を知り、あの女性がそうだったんじゃないかという場面から始まる。ダニエルは一歳半の時にSMA(脊髄性筋萎縮症)という難病を発症し二十六歳の今まで車椅子生活をしている。常に命の危険のある生活のなかで友人や介助してくれる人たちとの交流を通して幸せな日々を感じている。その日常の描写がとてもいい。そこに入り込んできた失踪事件と、犯人と名乗る人物とのメールのやり取り。本当に犯人なのか、半信半疑のままやり取りを続けていく。女性を助けることができるのかとか緊張感が徐々に増していく面白さがあるけれど、ダニエルの性格、人柄、考え方にと

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    2024年05月26日
  • 車椅子探偵の幸運な日々

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    ダニエルは26歳。難病で常に呼吸停止の危険に晒されているものの、朝食後には電動車椅子で玄関ポーチに出て、外の空気を吸うのが好きだった。毎朝、家の前を歩く彼女を心待ちにしていたが、携帯を見ている彼女は気づかない。それでもある朝彼女は顔をあげ微笑んでくれたが、見知らぬ車に乗りこんで行ってしまった。数日後、彼女が行方不明だと知ったダニエルは誘拐を疑いSNSに目撃情報を投稿すると、謎の人物から脅迫メールが届きはじめて・・・・・・。

    SMA(脊髄性筋萎縮症)という難病は、この作品で初めて知った。青春ミステリとしては平凡な仕上がり。

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    2024年08月28日
  • 車椅子探偵の幸運な日々

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    女性の連れ去り事件を目撃したのは
    車椅子に乗った難病を抱える26歳の青年だった。

    この本の中で繰り返し発せられるダニエルの言葉、
    「ぼくはラッキー」は、時に切なく、時にやりきれない怒りのようなものと共に、わたしの胸に迫ってきた。

    疾患を持つ人に対する周りの視線や言葉がけや態度が
    どれだけ本人を苦しめ、憤らせているか、
    病気であるがゆえに、あたかも知能までもが劣っているかのような誤解を受けていることにも気付かされた。
    ダニエルはただ普通に接してくれることを望んでいる。
    そして彼の周りにはちゃんとそうしてくれる人たちが存在していることにホッとした。

    物語後半はもう、つらいけど、その場にいて彼

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    2024年06月28日