桐島滋のレビュー一覧

  • 罪深きシリア観光旅行

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    著者が現地で様々な立場の人と接している中で、今のシリアが抱えている問題の複雑さを垣間見ることができました

    シリアの美しい景観や人々の暮らしががこれ以上傷つけられないことを願うばかりです

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    2024年05月02日
  • 罪深きシリア観光旅行

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    アサド政権が倒れてめでたしめでたし、ではないみたいだということがこの本を読んでわかった。反体制派、宗教、人種、外国勢、一筋縄ではいかない。
    そこそこ幸せに暮らすことの、なんと難しいことだろう。

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    2025年10月11日
  • 罪深きシリア観光旅行

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     シリア、アサド政権が崩壊する少し前、まだ内戦中の2022年に著者は観光客としてガイドと共にシリアを「旅行」する。

     ダマスカス、パルミラ、ホムス、イドリブ、アレッポ・・・内戦のニュースで幾度ともなく聞いた都市では、普通の生活している街の隣に爆撃されたり地上戦が行われた廃墟を見る。平穏に暮らしているように見える市民は今も戦火の中にある、ということを見せつけられる。

     著者はガイドもドライバーも実は秘密警察で、常に自分を観察していて、不都合があればいつでも拘束、監禁されることになるのではないかと恐れている。

     読書中、僕は著者は疑心暗鬼にすぎる、ドライバーもガイドもいい奴じゃないか、とすら

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    2025年06月28日
  • 罪深きシリア観光旅行

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    アサド政権が崩壊する前の政権支配地域の様子が、旅行者の視点で描かれる。飾らず率直なレポートで、小説のように面白い訳ではないが嘘もないように感じた。シリアは長年、宗教的には少数派であるアラウィ派のアサドが政権を握ってきたためか、キリスト教徒などの少数派も含めた、人々の間に宗教や宗派の違いにこだわりのない雰囲気があったが、内戦が始まってから政府も率先して特定宗派に政治的責任を擦り付けるような態度をとるようになり、現在の悲惨な状況が作り出されたという。これからのシリアがどうなっていくのかを見ていく上で参考になった。

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    2025年04月26日
  • 罪深きシリア観光旅行

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    知らない世界、、常に監視を意識して生活しなくてはいけない
    この日本に生まれてよかった。奇跡だよなぁ。

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    2024年04月01日
  • 罪深きシリア観光旅行

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    駅前の書店で気になって手に取りました。
    たぶんネットでは出会えなかったと思うので、
    書店でたまたま目に入ったことに感謝です。

    シリアの町を巡る10日間の”観光旅行”。

    情勢が不安定な土地を報道の人が取材するときは、
    防弾チョッキを付けていたり、
    政府軍が護衛についたりしているイメージでしたが、
    シリアを旅する著者にはガイドがついているだけ。

    周りにいる誰かが監視していたり、
    工作員だったりするかもしれないし、
    何が起こるかわからないという、
    変な緊張感が伝わってきました。
    その中で撮影してくれていた写真がカラーで見れて良かったです。
    文字も大切ですけど、やっぱり写真の力もすごいですね。

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    2024年03月08日
  • 罪深きシリア観光旅行

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    ネタバレ

    2022年初夏のシリア旅行記。シリア旅行は現在、ガイドがつきっきりで、事前に選んだ場所にしか行けないようになっている。

    2011年から内戦が続くシリアでは、アサド政権と反体制派の対立に、イスラム過激派やロシア、イラン、レバノンのヒズボラなどが介入し、混乱が続いている。


    以下、印象に残った点をいくつか。

    写真を見るかぎりでは、都市部ではある程度普通の日常を送れている。

    現地の人が外国のスパイと疑われるような面倒をかけないため、自分から現地の人に話しかけないように著者は心がけていて、政治や戦争の話は基本的にガイドとしかしていない。ガイドによると、シリアが混乱を続けているのは、政府にとって

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    2024年07月03日