野村裕之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あらすじ
本書は、一見すると難解に思えるパズルや謎解きのような「論理的思考問題(ロジカルシンキング・パズル)」を通して、思考の枠組みや判断のプロセスを解き明かす一冊である。目の前の情報に惑わされず、前提を疑い、要素を分解して整理する技術や、多角的な視点からアプローチする「思考の体力」を養う手法が解説されている。単なるクイズの答え合わせにとどまらず、複雑に絡み合った状況下で「筋の通った最適な最適解」を導き出すための、問題解決の本質的プロセスを提示する。
所感・気づき
論理的思考(ロジカルシンキング)の問題集として読み進める中で、単なる頭の体操を超えた「判断の構造化」と「指導・組織作りへの応用力」について多くの気づきが得られた。特に強く胸に刺さったのは、「感情や直感で判断しがちな場面ほど、一度立ち止まって『現在の情報を正しく客観視(現在地を把握)する』ことが不可欠である」という点だ。複雑に見える問題も、前提を正しく整理し、分解して捉え直すことで、自ずと解くべき本質的な課題が見えてくる。これはスポーツの戦術分析や選手の動作解析、さらには組織運営の課題解決のプロセスとまったく同じ構造である。また、論理的思考とは「答えを出すこと」そのもの以上に、「なぜその答えに至ったのかという筋道を言葉で言語化し、第三者に共有・再現できる状態にすること」に本質があると感じた。指導者やリーダーとして、選手や部下に「自分で考える力(自律性)」を育ませるためには、指導する側が論理的なプロセスをクリアに提示し、問いかけるアプローチが不可欠であると再認識させられた。思考の偏りに気づき、思い込み(バイアス)を外して状況を構造化する視点は、日々の意思決定の質を一段高く引き上げてくれる。自分の思考のクセを客観視し、指導や組織管理の実践へと還元できる、学びの多い一冊だった。 -
Posted by ブクログ
解けなくても大丈夫。
理解するだけで
”地頭力” は高まる!!
特別な知識を必要とせず、
問題文を読んで論理的に考えれば答えが導ける。
「そう考えればよかったのか!」
と理解できた瞬間、脳内にその思考回路が刻まれる。
と、最初に書いてあるので、できた問題は解き方の説明は読み飛ばし、
できない問題はあまり考えずにすぐ答えを読んだ。
著者は、
「AIを使いこなすには、事実と意見を切り分ける論理的思考力が必要」
ということで、この本を書いたようだが、
このような問題は最初からAIに任せればいいのでは。
知らないことは検索すれば答えが得られるので暗記は不要だし、AIも東大に合格できるレベルに達した。
これからの人にはどんな能力が必要か?考えちゃうなあ。
肉体労働を伴う仕事の価値をもっと上げてもいいのではと思った。
なお、第6章の「とんでもない難問」には別解が示されているが、AIがこの別解にたどり着くのは難しいと言っている。
しかしながら、(私の判断ではあるが)この別解は誤りだと思う。
なんでもAIに頼りすぎると思考停止に陥るので、AIの答え以外にも正解があると言いたいためのこじつけに感じた。
AIを完全に信じてしまうことは危険だとは思うが、説得力のない例になってしまっているようで少し残念。