杉江松恋のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
文芸評論などのフリーライターである筆者が、ある日、小学校のPTA会長に推薦される。PTA会長を3年勤め上げた体験記。
タイトルのとおり、なんとなくなったPTA会長だが、かなりがっつりと真正面から取組、遂行されたようです。杉江さんはライターになるくらいなので、やはり興味のあることへは究める方向になるのではないでしょうか。3期目に関しては、会長職も板についてすっかり風格が出てきている。(人間関係が大変になってそうでしたが。)
建前だとか、大人の論理なんてものには、カチンときて、ついつい啖呵きるようなことをしてしまったりするのは、子供のことを本当に思っているからだし、PTAに関わる人たちが本質的なことに関われるように思うからこそ、PTAについても改革ができていくのだろう。
前例踏襲、滅私奉公のような日本的な集団活動であるPTAを自分なりに変えていくところがさすがの行動力。なかなかこのバイタリティは出せないと思います。自分なりにやることを腑に落としてから引き受けているからこそだろう。
PTAとは教師と親の組織であり、PTA会長と校長が二人三脚の関係とは知らなかった。(ただ、相手が話の分かる校長先生だったからこそ、杉江さんもいきいき活動ができたんでしょうね。)他にも、PTAの常識と書かれていることはほとんど知らず。
いずれにせよ、PTA活動を本気でやり、チームをまとめていくということは、仕事並みに(いや、それ以上に?)大変なことだなと思う。
また、PTA活動自体が専業主婦の前提に考えられているような気もした。筆者のように学童父母出身の働く両親たちがきちんとかかわれるPTAを目指すという心意気が共感できた。(自分がやれるかどうかはおいておいて)
2011年ころの経験を2017年に出すというその期間をおいたからこそ、客観的に書ける部分もあったのかなと思いました。 -
Posted by ブクログ
面白くPTAの実態について理解させてもらいました。私は妻に任せきりで、PTAの活動には一切携わらなかったので、愚痴を聞きつつ少しは理解していたつもりだが、間違っていた部分もあった。
PTAの活動は多忙のようで、共働き世帯が圧倒的に多くなっているこのご時世に、このままのやり方が維持できるとはとても思えない。
何もしていない私が言うのもなんだが、前例主義、ことなかれ主義で、何とか任期を無事やり過ごすことしか考えない人が多いようなので、改善がされていくとも思えない。
高齢化が進む今、執行部はOBの仕事をリタイアした方にお願いするとか、地域社会で支えるしかないのではないかと思う。 -
Posted by ブクログ
今年PTAに属する委員会の長をうっかりやっている(やらされている)ので興味深々、あれやこれやの苦労がよくわかるわーと楽しく読めました。
PTAは仕事でもないし、ボランティアにしては重い業務ですし、同じ委員会メンバーも同僚でも友達でもなく、一度顔を合わせただけで、全てオンラインで進めました。とにかく、気を遣って疲れます。
人間関係も色々ありますし、メンタルが強くないとやっていけないなというのを実感しています。
まもなく任期完了ですが、できれば二度と!やりたくないです。ワハハ
杉江さんの卒業式の祝辞、すごくよかったです。
一読者の私にも響きました。
自分を愛し、家族を愛する。そして同じように他人も愛する。
シンプルですがなかなか実践が難しくもあります。
明日からまた、がんばらないをがんばろうと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】
楠谷 佑「パブリック・スクールの怪事件」…ホームズ&ワトソン
ガイド第1回 ミステリのおもしろさ。
辻 真先「アルセーヌ・ルパンのお引っ越し」
ガイド第2回 名探偵とは誰でしょう?
斜線堂 有紀「キャロル・ハートネル大いに憤慨す」…ポアロ
ガイド第3回 トリックとは何か?
水生 大海「一つの石で二羽の鳥を殺す―To kill two birds with one stone.」…ミス・マープル
ガイド第4回 推理とは何か?
青崎 有吾「シチリアオレンジジュースの謎」…エラリイ・クイーン
ガイド第5回 どんでん返しとはなんでしょうか。
阿津川 辰海「オムレツは知っていた」…ネロ・ウルフ
ガイド第6回 ミステリって結局何なのだろう。
福田 和代「南洋のアナスタシア」…ジェイムズ・ボンド
パスティーシュが楽しい。