柘植雅義のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子どもたち、そして彼らを支える保護者への中川信子先生(をはじめとする著者の方々)の深い愛情と信念が伝わってくる一冊。
言語聴覚士である中川先生を筆頭に医師、保護者、教師、フリースクール、福祉などさまざまな立場の著者たちが、子ども(当事者)を一番近くで支えることになる保護者をどうサポートしていくか、どのように寄り添い、いつ、どんな内容の情報を伝えていくかなどについて、さまざまな実例や社会制度の紹介なども用いて解説している。
中には東京独自の制度についての話もあり、読者(私含む)の住む地域にはそのまま応用しにくいケースもあろうが、そこからは現状のリソースをどう活用していくかという現実的な話になるだろう。
支援に関わる人はどんな立場であれ一読しておいて損はない一冊だと思う。どんな素晴らしい制度や仕組みがあったとしても、最終的にそれを繋ぐのはそこにいる「人」であるからだ。
これは、金子書房の「ハンディシリーズ 発達障害支援・特別支援教育ナビ」というシリーズの一冊だが、他の本も錚々たる執筆陣でありいずれも重要なトピックが取り上げられている。
ICT利用についての一冊もあり、今どきだなあと感じる。私が購入したのは本書を含む3冊ほどだが、とてもよい企画だと思う。 -
Posted by ブクログ
「特別支援教育」を知りたくて手にした1冊。
詳しく知ることができました。
特別支援教育の歴史から、現代における課題認識まで。
細かく丁寧に書かれており、Inputが多かったです。
特に地方分権下における先進的な事例や、海外との比較など、大変、参考になる点も多くありました。
教育に関わる方は是非、手に取って頂きたいし、
著者の課題認識から、各自身のおかれている状況を
評価し、周りの方と目線を合わせ、向き合うということが、大切だと思います。
著者が語る「どの国よりも障害者に優しい国」、
そして「障害があるかないとかではなく、すべての人にやさしい国」に
自身も今後、心に刻んでいきたいと感じました。
序章 わが学校は学びやすいか、わが街は暮らしやすいか
第1章 21世紀初頭のパラダイムチェンジ
- 理念と基本的な考えの転換 -
第2章 システム構築とマネジメント手法
- 学校と自治体における推進の技法 -
第3章 自治体の特色ある取り組みと政策評価
- 地方分権下の主体性、自主性と結果責任 -
第4章 教室での指導内容と指導方法
- 現代的な心理学的手法の充実 -
第5章 明治初頭、近代国家型教育の完成と教育の使命
- 等級制から学年制への移行と能力差の顕在 -
第6章 障害のある子どもの教育の始まりから世界大戦まで
- 欧米諸国からの輸入と日本独自の熟成 -
第7章 戦後から20世紀末までの道程
- 再設計、着実な展開、そして硬直化 -
第8章 世界の特別支援教育と日本の位置
- 世界標準と日本式の折り合いの模索 -
第9章 神奈川県と兵庫県から見えてくるもの
- 進化の兆し(1) -
第10章 学校研究から見えてくるもの
- 進化の兆し(2) -
第11章 新たな課題の認識と対応の模索
- 世界的なブランドに育てるために -
終章 夢と希望と幸せの仕掛け
補章 中学生・高校生の皆さんへの期待 -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
計算は速いのに文章題になると意味をつかめない。
英会話は得意なのに簡単なつづりの間違いを繰り返す…。
知的には遅れがないのに、特定の学習に困難を示す子どもたちがいる。
学習障害(LD)といわれる範疇にあるか、それに近い子どもたちである。
通常の学級で学習している彼らへの効果的な支援のためには、本人だけでなく親や教師ら周囲も対象とするサポート体制を築くことが必要だ。
新しい教育への取り組みを模索する。
[ 目次 ]
第1章 学習障害(LD)とは何か(定義と判断をめぐる問題;ニーズによって支援を決める ほか)
第2章 学ぶ側のニーズ(ディスクレパンシー;得意を伸ばしますか、それとも不得意を返上しますか ほか)
第3章 教える側にもあるニーズ(「これまでの子ども」とは違うの?;特別な指導法はあるのか ほか)
第4章 サポートシステムの構築(二〇一〇年の日本の小学校;「先生、一人で悩まないで」 ほか)
第5章 多様なニーズに応える教育と社会(ニーズを把握する習慣;サイエンスという視点 ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]