柘植雅義のレビュー一覧
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子どもたち、そして彼らを支える保護者への中川信子先生(をはじめとする著者の方々)の深い愛情と信念が伝わってくる一冊。
言語聴覚士である中川先生を筆頭に医師、保護者、教師、フリースクール、福祉などさまざまな立場の著者たちが、子ども(当事者)を一番近くで支えることになる保護者をどうサポートしていくか、どのように寄り添い、いつ、どんな内容の情報を伝えていくかなどについて、さまざまな実例や社会制度の紹介なども用いて解説している。
中には東京独自の制度についての話もあり、読者(私含む)の住む地域にはそのまま応用しにくいケースもあろうが、そこからは現状のリソースをどう活用していくかという現実的な話にな -
Posted by ブクログ
「特別支援教育」を知りたくて手にした1冊。
詳しく知ることができました。
特別支援教育の歴史から、現代における課題認識まで。
細かく丁寧に書かれており、Inputが多かったです。
特に地方分権下における先進的な事例や、海外との比較など、大変、参考になる点も多くありました。
教育に関わる方は是非、手に取って頂きたいし、
著者の課題認識から、各自身のおかれている状況を
評価し、周りの方と目線を合わせ、向き合うということが、大切だと思います。
著者が語る「どの国よりも障害者に優しい国」、
そして「障害があるかないとかではなく、すべての人にやさしい国」に
自身も今後、心に刻んでいきたいと感じまし -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
計算は速いのに文章題になると意味をつかめない。
英会話は得意なのに簡単なつづりの間違いを繰り返す…。
知的には遅れがないのに、特定の学習に困難を示す子どもたちがいる。
学習障害(LD)といわれる範疇にあるか、それに近い子どもたちである。
通常の学級で学習している彼らへの効果的な支援のためには、本人だけでなく親や教師ら周囲も対象とするサポート体制を築くことが必要だ。
新しい教育への取り組みを模索する。
[ 目次 ]
第1章 学習障害(LD)とは何か(定義と判断をめぐる問題;ニーズによって支援を決める ほか)
第2章 学ぶ側のニーズ(ディスクレパンシー;得意を伸ばしますか、それとも