労働者不足が叫ばれすぎて茹でガエル状態になっている昨今、まあいつかは解消されるだろうという無根拠な楽観主義を叩き潰す理論的な説明は非常に面白かった。その前半に比較して、後半の解決策は薄く(若干著者らの言い訳も記載されている)、読後感が良いとは言いづらいが、今読んで良かったとは言える。
後半の説明にもあるが、人は誰かの役に立てば無償で良いといった理想論では動かないので、そこに対する抜本的な思考転換と施作がいるのだが、まあそれを本に書けるぐらいなら自分で事業化して成功してますよ、という話なのだろう。