人口戦略会議のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人口減少という言葉が流行りだしたのは何時からだっただろうか。身近な問題であるがゆえ、そして当たり前になってしまった今だからこそ、かえって人々から当事者意識が消え去っているように感じる。本書のタイトルにもある「消滅」という語は過激であるが、危機感を抱かせる点で興味をひくことに成功しているといえる。この手の問題は、関心の高さが問題意識に直結するため、多少過激であっても印象を残す方が大切だからだ。
本書の特徴は、地方自治体の詳細なレポートが50ページほどに渡って巻末に付けられているところだろう。自分の所属する地方がどのような状態に置かれているのか、9つのカテゴリーに分類されており、一目で把握がで -
Posted by ブクログ
十年前に出版された「地方消滅」は読んでいないという状態での感想です。
全国の市町村、東京23区を人口の自然増減と社会増減の2つの切り口から分析しています。
日本の人口がどんどん減っていって、今、何かしないとたいへんなことになる、ということで、いろいろな提言が書かれています。
ただ、「たいへんなことになる」というのが具体的に書かれておらず、イメージできませんでした。これは、私が東京に住んでいて、人口が減っている、ということを感じていないからかもしれません。
結婚したい、子どもが欲しいと思っている人が現状の環境のせいで諦めてしまう、という社会はよくないので、このことはなんとか変わって欲しいと思いま -
Posted by ブクログ
ネタバレ<目次>
序章 「消滅可能性都市896」の衝撃
第1部 消滅自治体最新データ篇
第1章 地方自治体「持続可能性」分析レポート
第2章 全国1729自治体リストから見えた地域の特性
第3章 人口減を止められなかった10年
第2部 2100年への提言篇
第4章 緊急提言「人口ビジョン2100」
第5章 人口減少、どう読み解くか
第6章 今が未来を選択できる最終チャンス
<内容>
2014年に出された「地方消滅」のレポートから10年。現状が悪化こそしていないが、好転する兆しもない。日本の将来を考えたときに、政治家が身銭を切ってでも、この本に載ることばを重く埋め止めて -
Posted by ブクログ
2014年に刊行され、「地方消滅」と896の「消滅可能性都市」をリスト化したことで、衝撃を与えてから約10年。その提言を発展させた形で、新たな分析を行い、新たな提言を行った一冊。
当時発表された歳は批判的な意見も聞かれましたが、人口減少が当たり前のようになった今となっては人口減少の問題やその解消策はますます重要視されています。今回の提言では、消滅可能性都市が減少したことになっていますが、決して楽観視できるものではありません。
今回の提言では、各自治体で社会減対策が必要なのか、自然減対策が必要なのか、両方必要なのかを明確にし、実態に合った対策の必要性を訴えていることもポイントだと思います。
本書