吉川祐介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者のYouTubeチャンネルとも被る内容も多いが、改めて書籍で読んでも面白い。
一読して印象深かったのは↓
都市の収縮は必ずしも都市の外側から進むとは限らず、虫食い状に都市が衰退、空洞化していく都市のスポンジ化現象
→当たり前だけど、都市部に住んでいるからといって、今の住環境が変化しない保証はないことを認識しました。
日本人の新築信仰は、住宅が生活スタイルやインフラ変化に追いついていないため、満足できる設備を求めると新築を求めることになる
→中古物件をうまく再利用できればよいと思うけど、例えば、浴室乾燥機とかコンセントの数の問題とか、今の生活スタイルを充足する中古物件はそう多くなさそう。 -
Posted by ブクログ
自ら千葉県横芝光町の「限界分譲地」に住む筆者が、限界分譲地の成り立ち、現状、将来について分析、解説する。
副題に「繰り返される野放図な商法と開発秘話」とあり、表紙裏の内容紹介にも編集者による如何にも出版元らしい大上段からの大げさな文言が書かれているが、中身を読んでみれば、筆者自身が「結局僕は一体誰に向けて問題提起をしているのか、自分でもわからなくなる時がある」と書いているように、敢えて付け加えるなら「一体誰に対して「何を」問題提起しているのか」筆者の問題意識もあいまいで、書かれている内容に誤りはなく分析も妥当だと思うが、大半の読者にとっては同じような事例が全国各地に起きつつあるのだな、という -
Posted by ブクログ
「限界ニュータウン」のブログを発信し続けている著者。
1970年代くらいから、郊外の土地がおそらく無計画で投機目的で購入され、塩漬けになっている現状。限界、という言葉から山奥とかな気がするのだけど、実のところ筆者は千葉県の北部、距離的には「都心」から然程でもない場所を中心に考察している。
まあ、売る方も買う方も、前後の検討なく、一時の金に踊らされたって感じ。原野商法という言葉は、若い人たちはあまり聞いたこともないだろう。
投機ってことは、値上がりしたところで売って儲けるというつもりだったのだろうが、このご時世ではそれも難しい一方で、如何にもこうにもただ塩漬け状態が続くところと、それでも新