小松謙のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ページ数は薄いが詳しい解説が付いているのでダイジェスト的に水滸伝の粗筋が理解できる。水滸伝というと北方謙三の大水滸伝かコーエーのゲームぐらいしか思いつかないが本書を読むと原典の面白さあっての古典である事が改めて分かった。
百八の渾名とキャラの設定は当時としても最大ではあるまいか。王進がいつの間にか登場しなくなったり、史進が後半は精彩を欠いたりそもそも梁山泊が政府側になったりと妙な構成なのも各地の面白い話の継ぎ合わせという事で理解できた。特に武松の話は別世界線で金瓶梅(正確なタイトルは忘れた)とかいう別作品になっているのも面白い。
林冲が張飛に容貌が似てたり関勝なる関羽みたいな奴が出てくるのも人