ニコル・ストウのレビュー一覧

  • 未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集

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    面白かった。最後の章で「過熱した市民探偵」への警鐘が鳴らされる。しかしそれ以外は訓話的でなく、ジェーン・ドゥに対して名前を見つけるような、もっとヒューマニティある市民探偵の、狂気と執念について書かれているので安心して欲しい。

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    2024年02月02日
  • 未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集

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    硬い信念と情熱的すぎる趣味の延長で突き進む、市民探偵たちの物語。
    人生を賭けてまで取り組む人もいて、「未解決事件」の放つ求心力の強さを感じる。そして解決に繋がるケースの多さに驚き。
    現地では有名なのだろうけれど、知らなかった強烈事件ばかり。
    最後にネット探偵や集団圧力の怖さにも触れ、持ち上げてばかりではなく光と影の面も伝えている。
    久々に手に取った海外ノンフィクションで、もっと他にも読みたいと感じた。

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    2024年09月26日
  • 未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集

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    ネタバレ

    「アンナチュラル」というドラマを夢中になって見ていた。ドラマの主演の石原さとみが「何で焼いちゃうかなぁ」と不平を漏らすシーンを覚えている。火葬だとDNAが残らないからだ。

    未解決事件に興味を持つ人は多くいると思う。しかしその解決に心血を注いで活動している人は、日本では少ないのではないだろうか。
    市民探偵、と書かれているが、日本ではまず無理だろうな、と感じる。自らの安全は自らが構築しなければならない、ということを骨の髄まで染みわたっているアメリカ人だからこそ出来るように思える。もちろん法制度が違う、というのはあるけれど。

    この本はパソコンやスマホで調べながら読むのがおすすめだと思う。私もパソ

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    2024年05月21日
  • 未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集

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    ネタバレ

    ネットで見かけて。

    あらら、また読んだことのある本が登場するとは。
    しかもいきなり「まえがき」とは、「木曜殺人クラブ」は有名なのか。

    警官でもなく私立探偵でもない一般市民が、
    インターネットでの検索や情報交換、情報収集、画像分析を通じて、
    身元不明の遺体の身元を探し当てたり、殺人犯の居場所を突き止めたりする。
    それぞれの理由で、困難な調査の沼にはまっていくが、
    最初の方に紹介されていたトッドが印象的だった。

    トッド・マシューズは高校で出会った女の子から、
    彼女の父親が遺体を発見した話を聞く。
    遺体は19年たっても身元が分からず、テントに包まれていたため「テント・ガール」
    と呼ばれていた。

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    2024年05月17日
  • 未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集

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    ネットの発展で誰もが私立探偵になれるようになった時代。それは警察も匙を投げた未解決事件を解決に導く事もある。
    政府捜査機関以上に勤勉に仕事をする私立探偵の姿には目頭が熱くなるものの、それだけではなくネットの発展から来る探偵たちの暴走にも警鐘が鳴らされている。これは面白い。

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    2024年03月21日
  • 未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集

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    集合知によって未解決事件を追う素人探偵たちは、時に警察官の捜査能力を上回り、未解決事件に一筋の光をあてる。
    一方、文責を負わない素人探偵たちが暴走した時、事件に無関係の人が犯人にされたり、警察の捜査に大いなる支障をきたすという、負の側面もある。
    インターネット、そしてSNSの登場により、誰でも容易に探偵になることができる恐ろしさを教えてくれる一冊である。

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    2024年01月22日
  • 未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集

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    殺人事件の調査となるとちょっと腰が引ける感じはするのだけれど、特定の情報にたどり着くためにひたすらコツコツ調べる(身元不明遺体の似顔絵をもとに、該当時期の高校卒業アルバムを地道に調べるみたいな)作業に没頭する感じは理解できる。
    しかもこの場合、未解決の事件を解決するという、社会的意義までついてくる。

    こういうノンフィクションはあまり興味がないのに、これを手に取ったのは、村井理子さんが翻訳していたから。エッセイで何度も触れられていて、人の興味を引くのがすごくうまいよなぁと思いつつ、読んだけれども、村井さんが訳したものすべてが手に取るところまでいったわけではないので、自分のなかにもやっぱりこうい

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    2025年04月03日
  • 未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集

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    欧米のケースばっかりなので、元ネタが分からなくって全然楽しめなかったが、基本情報知ってたら面白いんだろうなとは思う。

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    2024年09月02日
  • 未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集

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    アメリカには40年逃げ続けた「黄金州の殺人鬼」を追い詰めた作家など「市民探偵」と呼ばれる人たちがいる。
    実際に起きたいくつもの事件とそれを解決した市民探偵たちへの取材からあまり知られることのない彼らの正義と執念を描いた一冊。
    連続殺人鬼に遭遇した人の証言などもあって、なかなか面白かった。個人情報保護が行き過ぎてる感のある日本では、こういうことは難しいだろうなぁ。

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    2024年08月11日
  • 未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集

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    推理小説の世界では当たり前の“素人探偵”だが、それを地で行く驚異の人々を取材したノンフィクション。
    もちろん、なんの権利も背景もない人達なので、武器となるのはインターネットだ。驚くべきはその執念で、発生から40年以上も経った連続殺人犯を突き止めた例もある。犯人だけでなく被害者の身元の特定に貢献したケースも取り上げられていて、遺族の心情に思いを馳せた。しかしSNSによる犯人特定の暴走で、無関係の人が被害を被る場合もあり、日本でも問題になった。
    興味深く読んだが、写真が掲載されていればなおよかった。

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    2024年07月20日