鶴葉ゆらのレビュー一覧

炎上交際はじめました

鶴葉ゆら

帯の「生きづらさ文学」決定版という文字に興味を惹かれて読んだ本。
信じられないくらい面白かった。

人との出会いで変わる自分、このテーマをこれほどまでに見事に描いた作品を私は知らない。
とにかく心情描写がすごかった。
主人公が少女との出会いを通して変わっていく姿が、丁寧に描かれている。
終盤では涙が止まらなくなった。本を読みながらこんなに泣いたのは初めてだ。

この本を読んだことで、私自身も遊奈から良い変化をもらえたような気がする。
「ハロー！あたらしい私」という言葉がぴったりな、あたらしい自分に出会える素敵な作品だった。

鳥籠のかぐや姫 下 暁に華ひらく愛

鶴葉ゆら / セカイメグル

上巻に続き、下巻も読み終えました。
隆勝様と想いが通じ合えて良かったです。
しかし、妖影の問題は収束せぬまま、夜叉の正体もわからず終わってしまいました。これは続編を期待しても…？？？
海祢中将の姉の淡海さん。とても素敵な女性で、亡くなるにはとても惜しい方でした。
前巻に比べて、凛少将の出番も減り、少し寂しかったり、、笑

是非とも次巻が発売されますように…。

鳥籠のかぐや姫 上 宵月に芽生える恋

鶴葉ゆら / セカイメグル

隆勝さんは不器用だけれど、真っ直ぐな言葉とその人柄で人の心を動かすことのできる人なんだと感じた。
ヒロインのかぐやも凛くんも彼に色々な良いところを引き出してもらってるんじゃないかな。勿論それ以外の人々も。

隆勝さんとあまねさん、隆勝さんと帝、かぐやと菊与納言の掛け合いも面白かった。
個人的なMVPは菊与納言。菊与納言は少し言葉のキツいところもあるけれど、それは相手を思っての言葉。彼女なりの愛情や義を持っているのだろうなと思う。

零月さん、この人は謎が多いかな。零月さんが夜叉なのかなとかも思ったけど、それは下巻の楽しみに。

最初にも書いたけれど、隆勝さんはとっても不器用。その不器用さがちょっとキュンとする。仏頂面のイメージだが、可愛らしく感じた。

早速今日から下巻を読み進めたいと思う。
上巻ではあまり恋愛の進展がなかったので、下巻に期待したい。

鳥籠のかぐや姫 上 宵月に芽生える恋

鶴葉ゆら / セカイメグル

生い立ちのせいではあるんだろうけど、とにかく、ヒロインがおどおどうじうじしていてウザい。苛々する。もっと強いヒロインが好きなんよ……。
とは言え、上巻だけでは何にもわからないままひとつも解決していないので、下巻は読むと思う……。いや、でも、どうかな……