ブッダというのは、みなさんご存じ、ゴータマ・シッタールダ、仏様でございます。私が思い描くブッダのイメージはというと、手塚治虫の「ブッダ」、光瀬流/萩尾望都の「百億の昼と千億の夜、さらには「聖☆おにいさん」・・・。すみません、漫画ばかりで(「百億の昼と千億の夜」は小説も読んでます)。
私はよく知らなかったんですけど、ブッダってすごい超能力者と思われてるそうですね。ていうか、お生まれになってすぐに立ち上がり「天上天下 唯我独尊」とおっしゃったとか、そりゃ、ただ者じゃないに決まってますわよね。そんな低レベルな認識の私が読みました。感想は「へー、そうなんだー」でございます(頭悪くてすみません)。
ものすごく簡単に言うと「ブッダという人(実在の人物)」に関して、仏教学者、哲学者、フェミニストのみなさんが「ブッダのここがすごかった!」と主張する方向性が「自分たちの思い描く理想的な近代(現代)人」になっているんじゃないですか?それ、本当ですか?という立場で「初期仏典」をつまびらかに検証して、現代の価値観では都合が悪いこともきちんと整理した上で、ブッダの本来(に近いであろう)実像を明らかにしながら、尚且つ「ここがすごかった!」ということを改めて認識させてくれる本、という風に、私は解釈しました。
神話化されたブッダ、それはそれでとても魅力的なのですが、理想や先入観を取っ払って実像に迫ったブッダ像を知ることによって、私たちは仏教に新しい価値を見出すことができるかもしれない。ただただ、お墓参りやお寺巡りでしか触れることのない「仏教」ですが、「人の心を救う」という宗教本来の目的に立ち返るためには、仏教の開祖であるブッダの真の姿をできるだけ正確に知ることは、決して意味のないことではない、と思いました。
寝る前に読んでいたのですが、何度も寝落ちしかけて(よく眠れるんですよ!)、読み終えるのに時間がかかりましたが、大変有意義な本でした。