ソーシキ博士のレビュー一覧

  • インディーゲーム中毒者の幸福な孤独

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    ゲーム関連の本ということで何気なく手に取った一冊でしたが、予想以上に面白かったです。

    海外のインディーゲームを中心に、その独創性や奥深さを丁寧に紹介しており、ページをめくるたびに新しい発見がありました。

    感覚的で享楽的な娯楽である「ゲーム」にも、人間の曖昧さや感情の揺らぎを感じさせる表現が存在することに気づかされ、まるで文学を読むような体験でした。

    読後は、紹介されていたインディーゲームをいくつもプレイしてみたくなりました。

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    2025年10月14日
  • インディーゲーム中毒者の幸福な孤独

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    ひとつひとつの章が長すぎず、とても読みやすい。
    著者がゲーム制作者とコンタクトを取ってくれたおかげで、遊ぶだけでは知り得ない、ゲームを作るに至った経緯などの裏側を知れる点が良かったです。
    どのゲームもやってみたくなりました。

    イラストも素朴でとても可愛らしく、ゲームをイメージする上での良いヒント・アクセントになっていました。

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    2024年03月05日
  • インディーゲーム中毒者の幸福な孤独

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    ネタバレ

    以前、2021年の夏、インディーゲームの実況をしていたソーシキ博士が、小説すばるでインディーゲームに関する連載を始めるということで自分も小説すばるを購読し始めたんだった。
    ずっと続くのかと思っていたのに一年ほどで終わってしまっただけでなく本人も活動を休止してしまって、実況データやTwitterなどを消去して、現世とのつながりを全て断ち切っておやすみに入ってしまったのでそこそこ心配していた。
    と思ったら突然この連載が本になる、しかも専用のTwitterアカウントまで開設して宣伝しだしたのでおやすみが終わったかと一瞬思ったが、そういうわけではなかった模様。まあ、それは別にいいけど。ゆっくり休んでも

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    2024年01月25日
  • インディーゲーム中毒者の幸福な孤独

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    海外インディーゲームの新作をチェックするのを日課にしてきた著者によるエッセイ集。日本では人気も知名度もほとんど無いようなマニアックな作品を扱っているが、そもそもゲームを紹介するのが本旨ではないのが面白い。目次にも作品名が載ってないという潔さ。ゲームの中身だけでなく作り手のバックグラウンドも深掘りし、そして著者個人のエピソードにも繋がっていく。本のレビューを題材とするゲームを扱った『本から広がる言葉の宇宙』が書籍との相性も含めて面白かった。

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    2024年01月30日
  • インディーゲーム中毒者の幸福な孤独

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    ネタバレ

    私自身インディーゲームが好きだし、いくつか遊んできたので興味深く読ませてもらった。Steamのストア画面で見るだけででも出会えるであろうインディーゲームの中でも、異色の作品になりそうなものが著者なりの解釈を添えて紹介されている。
    学びを得たりハッとさせられることも十分あるだろうが、それは著者というより、題材とされたインディーゲームによる部分が大きい。読み物としてとても面白いのだけど、どうにも本全体で何を伝えたいのか纏ってこなさそうだなぁと読み進めていた。後から気づいたのだけど、これは連載の単行本化だったらしい。なので、それも無理ないことかなぁと思う。あるいは、僕がある程度インディーゲーム、特に

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    2023年12月10日
  • インディーゲーム中毒者の幸福な孤独

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    単なるゲームの紹介本かと思いきや、インディゲームとは社会的で詩的で、ゲームの定義とは…と考えさせられた。
    文章もとてもいい。

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    2024年01月07日
  • インディーゲーム中毒者の幸福な孤独

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    ネタバレ

    大量のインディーゲームの渦の中に「突然現れた話のわかる友人」を探し、年に400本以上プレイしていたという著者のエッセイ集。
    紹介されているゲームは(たぶん)かなりマイナーな短い物が多く、かつゲーム性はシンプルだ。しかしその中身は…延々トイレの水を流し続けるとか、危篤の祖母と会話するとか、マリオのパロディとか多岐にわたりすぎている。
    著者にとっては、ゲームプレイは制作者やゲームそのものとの出会いであり、対話なのだ。ある種「くだらない」ゲームでも、作者の悲痛な体験が元になったようなゲームでも変わらず淡々と向き合い続け、対人そのもののようにコミュニケートしているのが面白かった。

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    2024年01月02日