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人生のどこかの瞬間と響き合う、個人的なゲームたち――
異能のアニメーション作家による唯一無二のエッセイ集。
戦火のウクライナ発の奇怪な経営シミュレーション、セラピストと絵文字だけで会話するゲーム、認知症患者となりその混乱や不安を体験……
「数多くの個人的なゲームたちと確かに交流したのだという幸福な錯覚は、自分と世界との距離を見つめ直そうとする私に流れる孤独な時間を、今も静かに支え続けてくれている」(本文より)
【目次】
▼はじめに
▼まるでボトルレターのように
▼オーダーメイドゲーム作家
▼祖母を見舞う
▼アルツハイマー病患者の苦悩と孤独
▼トイレットシミュレーターの世界
▼自家製マリオワールド
▼常識はずれのゲーム達2021
▼語られたがった布団の中の物語
▼戦火の中でリリースされたゲーム
▼誤解の中で呼吸するヒロイン
▼老後も遊べるゲーム
▼本から広がる言葉の宇宙
▼誰とでも共作できる美術館
▼暗い橋の上から
▼人間臭いゲームたち
▼正解の無い会話
▼めくるめく無慈悲な肯定
▼終わらせなければ、終わらない
Posted by ブクログ 2024年03月05日
ひとつひとつの章が長すぎず、とても読みやすい。
著者がゲーム制作者とコンタクトを取ってくれたおかげで、遊ぶだけでは知り得ない、ゲームを作るに至った経緯などの裏側を知れる点が良かったです。
どのゲームもやってみたくなりました。
イラストも素朴でとても可愛らしく、ゲームをイメージする上での良いヒント・...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月30日
海外インディーゲームの新作をチェックするのを日課にしてきた著者によるエッセイ集。日本では人気も知名度もほとんど無いようなマニアックな作品を扱っているが、そもそもゲームを紹介するのが本旨ではないのが面白い。目次にも作品名が載ってないという潔さ。ゲームの中身だけでなく作り手のバックグラウンドも深掘りし、...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月04日
どこか胸がきゅっとするような、切なさというか、哀愁というか、語彙力がなくて表現しきれないけれど、そういうゲームについてのエッセイが多かった。「めくるめく無慈悲な肯定」の127ページがすごく好き。
インディーゲームって、ちょっとおバカでふざけた内容のものというイメージがあったけど、確かに、そういうゲー...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月25日
以前、2021年の夏、インディーゲームの実況をしていたソーシキ博士が、小説すばるでインディーゲームに関する連載を始めるということで自分も小説すばるを購読し始めたんだった。
ずっと続くのかと思っていたのに一年ほどで終わってしまっただけでなく本人も活動を休止してしまって、実況データやTwitterなどを...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月10日
私自身インディーゲームが好きだし、いくつか遊んできたので興味深く読ませてもらった。Steamのストア画面で見るだけででも出会えるであろうインディーゲームの中でも、異色の作品になりそうなものが著者なりの解釈を添えて紹介されている。
学びを得たりハッとさせられることも十分あるだろうが、それは著者というよ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月02日
大量のインディーゲームの渦の中に「突然現れた話のわかる友人」を探し、年に400本以上プレイしていたという著者のエッセイ集。
紹介されているゲームは(たぶん)かなりマイナーな短い物が多く、かつゲーム性はシンプルだ。しかしその中身は…延々トイレの水を流し続けるとか、危篤の祖母と会話するとか、マリオのパロ...続きを読む
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