ゆうぐれは、優しく人の影をのばして…
見上げれば烏の親子。
柔らかく揺らすそよ風に蝶々も帰るのか…
オレンジ色の背景に電車のなかの人も家へ帰るのか。
やがて、家にあかりが灯り、だんだんと暗くなって。
おひさまがゆっくりと山の彼方へ帰っていく。
ほっとするのは家に帰ったときだろうか。
ゆうぐれに背中を押されるように家路を急ぐようすが、切り取った写真のように流れていく…そんな感じのする温かな絵本。
うちの町では、5時にそろそろお家に帰りましょうの放送が流れ、6時には鐘の音が鳴る。
遊びにきた孫は、不思議がっていた。