あらすじ
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夕暮れに満ちるささやかな幸せを描く。
ゆうぐれです。あたりがだんだん暗くなってきました。みんな、おうちへ帰りましょう。
影が長く伸びています。からすがどこかへ飛んでいきます。犬がからすに吠えています。町へ向かって電車が走ります。まっかにそまるりんごの上で、てんとうむしが休んでいます。みんな、おうちへ帰りましょう。やがて、町は赤みを増していき、日没の瞬間を迎えます。
※この作品はカラーです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
丸い囲みに描かれる夕暮れ時の平和な日常。
季節は恐らく春とか秋のように暖かく穏やかな頃に思える。その一方で、丸い囲みはまるでそれが世界のごく限られた一面であり、その外にある悲しみや汚さを意図的に排除しているような構図にも映る。
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2y1m14d
大人向けの綺麗な絵本だけれど、2歳の息子もお気に入りでゆうぐれ!ひとみ!とタイトルも作者さんの名前も覚えていた。
ふわりとあそぶと読むと、ちょうちょも!と暗唱していた。
子供達が帰ってきているシーンでは、ただいまーしてる!と言ったり細かい絵を楽しんでいた。
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ゆうぐれは、優しく人の影をのばして…
見上げれば烏の親子。
柔らかく揺らすそよ風に蝶々も帰るのか…
オレンジ色の背景に電車のなかの人も家へ帰るのか。
やがて、家にあかりが灯り、だんだんと暗くなって。
おひさまがゆっくりと山の彼方へ帰っていく。
ほっとするのは家に帰ったときだろうか。
ゆうぐれに背中を押されるように家路を急ぐようすが、切り取った写真のように流れていく…そんな感じのする温かな絵本。
うちの町では、5時にそろそろお家に帰りましょうの放送が流れ、6時には鐘の音が鳴る。
遊びにきた孫は、不思議がっていた。
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平岡瞳さんの描くゆうぐれは掠れたような白い点々が光の粒にも見えるし、擦り切れた古いフィルムのようにもみえる。
懐かしくて、切ない。
一日が終わっていく。
何かあった日も、何もなかった日も。
帰るお家がある安心感。
そしてそれは永遠じゃないから尊い。
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本当に夕陽が差し込んでいるような鮮やかなオレンジの絵が美しい。本の見返しも始まり側はオレンジでお終いの方は濃紺と夕焼けから夜を表現していて素敵です。
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懐かしの風景、という感じかな。
海辺のまち。日暮れ時。
私の生まれ育ったところは海が見えるところではなかったけれど、この絵本の風景には懐かしさを覚える。判型が小さいのもいいんじゃないかな。この風景にふさわしい感じがする。