yasuo-rangeのレビュー一覧

  • 夜明けのはざま
    死と向き合うことは生と向き合うこと。
    町田そのこさんは死と生に徹底的に向き合うことで、自分自身も他の誰かも救われるということを伝えたかったのかなと思う。

    大人になって始めてわかる様々な苦しみ…
    誰もが自分の中の苦しみと闘ってるし、その苦しみは他の人には理解してもらえないことも多い。
    必死で藻掻いて...続きを読む
  • 夜明けのはざま
    やばい人間もいるけど、やっぱり自分よりも先に生きている人はその分知識も経験もあって、そこから得られる考えがあって、黙って見守る力とか懐の大きさが出てくる。色々文句言いたいことがあっても結局は叶わない、正論だからこそ悔しい。
  • 夜明けのはざま
    自分が死ぬときはなんでもいいけど
    見送る側としては納得のいく方法で送りたい。

    こんな素敵なスタッフがいるところ
    どっかないかなぁ。
  • 夜明けのはざま
    ひーしんどい。私のドストライク作品でしたが、その分しんどい。

    死との対面で見えてくる、その人の価値観や本音に揺さぶりをかけるようなお話。男尊女卑、というよりは古い結婚観、に対しての投げかけが多かったかな。一つだけいじめた側といじめられた側の再会話があって、あれはどこまで行ってもいじめた側がクズでし...続きを読む
  • 夜明けのはざま
    "相手のことを考える、相手の幸せを考える"というのは、自分の中での「相手はコレが幸せだろう」を押し付けず、相手の考え、価値観をできる限り知ろうとし、汲み取ろうと努力して初めて成り立つものだと思った。
    今の自分はできている自信はない。
    これからゆっくり、できるようになっていこう。
  • 夜明けのはざま
    町田その子さんの、この構成好きです。
    短編だけど軸があって、この人とこの人がここで繋がるのね!っていうのが面白い。
    この本の軸は葬儀屋さんなので、人の死が関わってくる。
    死は悲しいし、辛いけど、残された人たちは何かを感じたり得たりする。
    町田さんの本は、いつも「あっ」と心に引っかかる言葉や文がある。...続きを読む
  • 夜明けのはざま
    出張の移動中に聴き終わったのだけど、つらかったお葬式が思い起こされたのに加えて登場人物の苦しさをまっすぐ受けてしまいなかなか感想が書けず……。
    町田さんのインタビューを読んで、少し明るい気持ちになれた。また落ち着いて聴きなおしたい。
  • 夜明けのはざま
    「あなたが彼をしあわせにできなかったとしたら、彼もまた、あなたをしあわせにできなかった。こういうのって、お互い様じゃないの?」
    「恋愛も結婚も、ひとりじゃできないんだ。彼を責めろとは言わないけれど、自分を責めるのはやめなよ。」
    「大事なひとがどんな風に生きたいか、何をしあわせに感じるかなんて考えてな...続きを読む
  • 夜明けのはざま
    家族葬を専門とする葬儀屋「芥子実庵」を舞台とした死をテーマにした物語。と思っていたが、死はもちろん、男尊女卑や「女性は結婚が全て」などのステレオタイプな考え方や貧困、いじめなどについても考えさせられた。 ・人は明日に頼りすぎている ・大事なのは持っていることではなく、持っているもの、持っていたもので...続きを読む
  • 夜明けのはざま
    町田そのこさん、好きだなぁーと再確認。

    ゆるく繋がっていく5章の登場人物に、わかる〜と思うことも、うーん?と思うこと、イヤな奴とイラっとすること、ウルッとくること、電車では読まない方がいいかも笑 最後は温かいのがやはり良き!

    葬儀社で働く真奈は2人の親友がいる。運命的に出会って好きになった彼から...続きを読む
  • 夜明けのはざま
    人と分かりあうのは、例え家族だとしても難しい。伝え方、捉え方ひとつで関係が壊れてしまうこともある。女性は結婚すればハッピーエンドとはいかないと改めて思った。結婚には憧れるけど他人と生活するのはお互いに理解しあって尊重しあわないとうまくいかない。幸せにしたいと心から思える相手を見つけたい。

    ・彼はた...続きを読む
  • 夜明けのはざま
    今回も重く辛いシーンがたくさんでした
    "こんな人知ってる!最悪~”と悔しさでキリキリっとしてしまうシーンもたくさんありました

    家族葬儀社で繰り広げられる、遺族側にスポットを当てた諸々の話です。生きていく側が抱える問題を 、大切な人の”死" と向き合うことで、見つめ直し新たな一歩を踏み出すストーリー...続きを読む
  • 夜明けのはざま
    町田そのこ先生の作品が好きなので新刊を楽しみにしていました。
    葬儀社芥子実庵を中心に物語が描かれる短編集です。
    語り手は作品ごとに違っていますが、最初と最後の物語は芥子実庵に務める同一の女性視点で語られます。彼女の考えや物事の捉え方の変化がこの本の面白さのひとつだと思いました。
    どの物語にも死が描か...続きを読む
  • 夜明けのはざま
    家族葬で働くことにやりがいを見いだす主人公を主軸に、それにまつわる人々たちの大切な人の「死」に纏わることでストーリーが結び付いていく。
    読者の心にずっしりと重く入ってくるような町田そのこさんのストーリー展開が好きです
  • 夜明けのはざま
    葬儀屋さんを取り巻く人たちの生と死。死を身近に感じることで生を思い出す。日本は死をタブーにするけれど、海外ではよりよくなるための必要なことだという。
    54ヘルツ〜よりすき。
  • 夜明けのはざま
    町田そのこさんのご本ということで購入。前情報なんにも入れてなかったから、なつめが亡くなってとってもとっても驚いた。全然心の準備してなかったから…!

    本を読み始めた時に、実はなつめは亡くなっていなかった!って言って後から登場すると思っていた 読み終わった今でもまだ、なつめが登場するような気がしている...続きを読む
  • 夜明けのはざま
    町田さんだから書けるストーリー
    夜明けのはざまとは異なる死生観を表すもの
    死を見つめることで、「自分らしく生きること」への葛藤と決意を描いた作品

    書き留めた言葉を一部抜粋

    一緒にいきていくために大切なのは、幸せな瞬間だけではなく、相手の幸せを考える時間も大事

    そのひとが正しいと思ってやっている...続きを読む
  • 夜明けのはざま
    葬儀社が舞台でそこで働く人のオムニバス
    仕事と結婚、天秤のように思うこの2つ。
    生きることも死ぬことも難しすぎる。
    難しいけど誰かと誰かのためにそして自分のために生きていかなければいけない。
    日本人は自分の感情を二の次にしがちだし、特に結婚を目の前にした女性は自分の意思を尊重しにくいのだなと。
    男性...続きを読む
  • 夜明けのはざま
    家族葬専門の葬儀屋『芥子実庵』を舞台にした物語。
    身近な人の死と向き合い、どのように生きていくかを考えさせられました。
    死をテーマにしつつも前向きになれるようなストーリーでした。
  • 夜明けのはざま


    葬儀屋さんが舞台になっていて、人の死や生き方がメインテーマになっているいささか重いお話し。


    佐久間さんと純也くん、本当にそれでいいの?
    それぞれに素敵な人たちだからこそ、2人で人生を歩む選択をして欲しかった。
    タイミングじゃなかったのかな。
    いいお話しばかりだったからこそ、そこだけが心残りで...続きを読む