yasuo-rangeのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この話は世の中の縮図であり、私自身の物語だ。
仕事、育児、家事に疲弊し、夫が守ってくれない、頼りないと自分からはめた形と違う相手を詰る。
昔の考えから抜け出せないのに、男と対等である事を望んでしまう。正直、心が疲れている今読むのはしんどかった…
家族葬専門葬儀社芥子実庵で働く人を中心とした連作短編集。
自分の仕事にプライドを持ちたいのに、家族が、社会が、夫が女だからと見下してくる。
でも、それに納得する自分もいてる。
昔の考えといいながらも、自分も一部は古い考えを引きずってたり、乗り越えられないトラウマもある。
でも、自分がダメなら、誰かに託して繋いでいけばいいじゃないか。
そんな事を教えてく -
Posted by ブクログ
ネタバレ読んだきっかけ
友達に勧められて。また最近職場の身近な人が亡くなり、今読むべき本な気がしたから。
読んで思ったこと
自分の人生を生きるって覚悟がいるし、勇気もいる。成功してても苦しんでいても、その姿はカッコよくて私はずーっとそんな生き方に憧れてもう7年くらい経とうとしてる。。
私は学生時代はろくに悩みもなくすんごく幸せ者だったんだな。最近も悩みを無視するように生きてきたけどさすがに限界だし、自分の人生やキャリアをしっかり考えることが私の幸せにつながるんだと気づいた。逃げずに考えないと。
心に残った登場人物
①なつめ
死んでしまったのは悲しいけど、ものすごく強烈な印象とかっこよさを残して散っ -
Posted by ブクログ
家族葬専門で、1日1組のみ施行する
葬儀社「芥子実庵」
人の死と向き合うお仕事をする主人公と、関係する人々を描いた、以下5つの短編集
一章 見送る背中
二章 私が愛したかった男
三章 芥子の実
四章 あなたのための椅子
五章 一握の砂
どのお話も、人が生きていく上でぶつかる葛藤や後悔、不安や希望を真っ向から描いていて、とても趣深い作品だった。
特に私は、「芥子の実」と「あなたのための椅子」が印象的で、何度も目頭が熱くなった。
お仕事小説的な意味で、葬儀社で働くことに真摯に向き合った「見送る背中」と「一握の砂」には、熱く通じるものがあった。
人の死と直面し、対峙するお話が続くので、生半可 -
Posted by ブクログ
ネタバレ町田さん、43歳の作品。
本屋大賞をゲットする前後に、「うがった見方」でいえば、令和の社会、世相を巧く切り取って行く力を醸成していった方と思えた。
場面設定、登場人物、そして会話∼数冊読んで一つずつしっかり会話技巧、作品の筋、伏線回収の何たるか、見事にステップアップされて行っている。
元来、本屋大賞物は好きでなかった私・・それもあって筆者の作品は避けていた。
お涙頂戴的、受けを狙ったややもするとエキセントリックなキャラ設定‥この連作短編集も、そういった人が出てきていないと言えばどうだろう。
なつめ、楓子あたり、そういった臭いしなくもない。
今、どのエリアを歩いていても「家族葬」の看板が増え