丹治愛のレビュー一覧

  • ドラキュラ・シンドローム 外国を恐怖する英国ヴィクトリア朝

    Posted by ブクログ

    ・ 私はドラキュラや吸血鬼が好きだが、このやうな書を読んだことはなかつた。丹治愛「ドラキュラ・シンドローム 外国を恐怖する英国ヴィクトリア朝」(講談社学術文庫)である。元版は東京大学出版会から出てゐる。 原題を「ドラキュラの世紀末ーヴィクトリア朝の外国恐怖症の文化研究」といふ。いかにも学術書である。この副題の方が内容を想像し易いとは言へる。「本書のどこが文化研究なのでしょうか。(改行)それは端的にいって、この本の関心が最終的に『ドラキュラ』のテキストそれ自体にむかっているのでは なく、テキストに認められる外国恐怖症というヴィクトリア朝の文化的コンプレックスにむかっているからです。文化がこの本の

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    2024年01月14日
  • ドラキュラ・シンドローム 外国を恐怖する英国ヴィクトリア朝

    Posted by ブクログ

     近い時期に古典新訳文庫版『ドラキュラ』を読んだばかりで、取り上げられている該当箇所についての記憶も鮮明だったので、本書の内容をより興味深く読むことができた。
     はじめに、著者は次のような謎を提示する。①なぜドラキュラはトランシルヴァニアからはるばるロンドンへ侵略/侵入しなければならなかったのか。②なぜドラキュラの住居は貧しいイーストエンドと富裕なピカデリィでなければならなかったのか。③なぜヴァン・ヘルシングはオランダ人でなければならなかったのか。④ドラキュラに立ち向かう5人の男たちのうち、なぜ二人も医者でなければならなかったのか。⑤なぜクインシー・モリスはアメリカ、テキサス州の出身でなければ

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    2023年11月17日
  • ドラキュラ・シンドローム 外国を恐怖する英国ヴィクトリア朝

    Posted by ブクログ

    ドラキュラとは日本人にあまり縁のない存在だとだけど、なんとなく知っている。
    そのドラキュラがイギリスに及ぼした影響という切り口が面白かった。

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    2024年08月15日