丹治愛の作品一覧
「丹治愛」の「ドラキュラ・シンドローム 外国を恐怖する英国ヴィクトリア朝」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「丹治愛」の「ドラキュラ・シンドローム 外国を恐怖する英国ヴィクトリア朝」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
・ 私はドラキュラや吸血鬼が好きだが、このやうな書を読んだことはなかつた。丹治愛「ドラキュラ・シンドローム 外国を恐怖する英国ヴィクトリア朝」(講談社学術文庫)である。元版は東京大学出版会から出てゐる。 原題を「ドラキュラの世紀末ーヴィクトリア朝の外国恐怖症の文化研究」といふ。いかにも学術書である。この副題の方が内容を想像し易いとは言へる。「本書のどこが文化研究なのでしょうか。(改行)それは端的にいって、この本の関心が最終的に『ドラキュラ』のテキストそれ自体にむかっているのでは なく、テキストに認められる外国恐怖症というヴィクトリア朝の文化的コンプレックスにむかっているからです。文化がこの本の
Posted by ブクログ
近い時期に古典新訳文庫版『ドラキュラ』を読んだばかりで、取り上げられている該当箇所についての記憶も鮮明だったので、本書の内容をより興味深く読むことができた。
はじめに、著者は次のような謎を提示する。①なぜドラキュラはトランシルヴァニアからはるばるロンドンへ侵略/侵入しなければならなかったのか。②なぜドラキュラの住居は貧しいイーストエンドと富裕なピカデリィでなければならなかったのか。③なぜヴァン・ヘルシングはオランダ人でなければならなかったのか。④ドラキュラに立ち向かう5人の男たちのうち、なぜ二人も医者でなければならなかったのか。⑤なぜクインシー・モリスはアメリカ、テキサス州の出身でなければ