Payaoのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今年一番の推し本です。
生きづらさというテーマを扱う書籍は多いですが、感覚的・論理的・詩的な文体といいますか、そのバランス感覚が凄まじく、ひとつひとつの短いエッセイから受け取れる情報がとても多く、感動します。
著者が音楽家・詩人という経歴だからでしょうか。 文章の呼吸、改行のタイミング、言葉の温度感が、エッセイだけではなう「詩」や「音楽」に近いです。黙読していても、脳内で心地よいナレーションが再生されるような感覚になります。
内容は重いテーマ(うつ病や絶望)も扱っていますが、文章のリズムが軽やかなので、不思議と重苦しさがありません。 意味を理解しようと必死にならなくても、ただ文字を目で追