鴻英良のレビュー一覧

  • 映像のポエジア ──刻印された時間
    「身近な人の愛に、つまり身近な人々が自分に与えてくれたものにたいして、何によっても報いることができないと考えている人の苦悩について、語りたかったのだ。」

    ソ連の映画監督、アンドレイ・タルコフスキーの自伝。
    上の引用は、映画『鏡』の制作動機について語られた言葉だ。

    彼の映画を観て、この本を読み、映...続きを読む
  • 映像のポエジア ──刻印された時間
    こんなことを言うと、自分がかえって低く評価されてしまいそうで嫌なのだが、本書の文章ははっきり言って難しい。レビューが異常に高く、評判もいいから読み始めたし、私もみんなのように「この部分がよかった」と議論に参加したかったのだが、正直に言うと、良い部分と好きではない部分があった。

    タルコフスキーが異常...続きを読む