映像のポエジア ──刻印された時間

映像のポエジア ──刻印された時間

「それ独自の事実のフォルムと表示のなかに刻み込まれた時間――ここにこそ、私にとって芸術としての映画の第一の理念がある」。その理念が有機的統一をもって結晶する“イメージ”。『惑星ソラリス』『鏡』『サクリファイス』など、生み出された作品は、タルコフスキーの生きた世界の複雑で矛盾に満ちた感情を呼び起こす。俳優や脚本のあり方をはじめとする映画の方法は、現代において涸渇した人間存在の源泉を甦らさんとする意図とともに追求された。戦争と革命の時代である20世紀に、精神的義務への自覚を持ち続けた映画作家の思考の軌跡。

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映像のポエジア ──刻印された時間 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年02月15日

    「身近な人の愛に、つまり身近な人々が自分に与えてくれたものにたいして、何によっても報いることができないと考えている人の苦悩について、語りたかったのだ。」

    ソ連の映画監督、アンドレイ・タルコフスキーの自伝。
    上の引用は、映画『鏡』の制作動機について語られた言葉だ。

    彼の映画を観て、この本を読み、映...続きを読む

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