北村厚のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
歴史という学問はどこまでいっても「主観的」である。
この事実に気づいたとき、歴史総合という教科の本当の面白さが見えてくる。
あるイベントをどう切り取るのか。悪なのか、善なのか、明示的に言わなくてもその雰囲気は必ず出ざるを得ない。
また、ある歴史的イベントの因果関係をどこに求めるのか。
AはBに起因するのか、それともCなのか、あるいは原因なんてないのか。この「因果」がないと歴史をストーリーとして語れないし、学問としても成立し得ないので、どうしても主観的な判断が入る。
これらの意味で、歴史総合を高校生で学べるのは素晴らしいと思う。
「何故?」という、普通に生活してても難しい類の問いに答える思考の特訓になるし、そもそも歴史って面白いと思えそうだ。もっとも、高校生だった自分が当時そう思えたかはまた別問題ではあるが。
この本そのものが面白いかと言うよりも、この歴史総合という教科そのものが面白そうだと思えた。
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Posted by ブクログ
ドイツでは国民としての意識が先にあり、その後、統一国家が成立した。イタリアでは先に統一国家ができたが、国民としての意識は希薄だった。p.77
日米修好通商1858には、アヘンの日本への輸入は禁止と書いてある。約20年前にアヘン戦争1840があったから。p.101
ドイツの失業率。世界恐慌直後の1929年に10%、1930年に15%、1931年に25%、1932年に30%。ナチ党は1928年に議席数12、1930年に107、1932年に230、1933年に288。ドイツ人は失業して生活が困窮する中、ナチ党の経済政策に期待した。p.213
日本には独裁者が登場せず、軍部が力を握った。p.221
独ヒトラーはチェコの(ドイツ系が多く住む)ズデーテン地方の割譲を要求した。英仏はこれを受け入れた。英仏は反共のナチスドイツがソ連への対抗勢力になると期待していた。力をつけたドイツとの全面戦争は避けたかった。p.242
国際連合の加盟国は発足時わずか51カ国。ほとんどの国が植民地だったから。p.261
経済白書1956。戦後の経済成長は谷が深かったために大きく浮揚(ふよう)した。今までの成長は回復によるものであり、今からの成長は近代化によるものとなる。もはや「戦後」ではない。
ASEAN1967。ベトナム戦争が深刻化する中、反共親米の組織として始まる。ニクソンがドルと金の交換を停止1971し、アメリカの影響力が低下したあと、ASEANは米ソ対立にたいして中立を宣言。p.321
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『教養のグローバル・ヒストリー:大人のための世界史入門』★3