野田潤のレビュー一覧

  • 離れていても家族

    Posted by ブクログ

    前情報なしに手に取ったため、思っていたよりきちんと研究色の強い本で面食らった。が、興味深いトピックが多かった。

    "「子どもを持つ」、「育てる」、「過ごす」をすべて同じ人に一致させようとする力学が働く限り、誰もが子どもを産む状況は想像しがたいが、このような厳しい環境のもとで、あえて子どもを持つ選択をした親に大切に育まれた人びとが次世代の社会を作るなら、近未来社会の価値意識には意外なほど急速な地殻変動が起きる可能性はあると思う。"

    日本では男女での家事育児にかける時間の差が5倍以上ある、というデータは、自分が子育てしていても実感するところ…
    自分の子どもは男女両方いるが、ど

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    2024年07月07日
  • 離れていても家族

    Posted by ブクログ

    家族で食事を共にできない日本。 社会学者の品田知美氏ら4名の共著による家族論。
    日本とイギリスとの家庭に関する意識調査、比較が面白い。
    (韓国および)日本の男性は有償労働の時間が諸外国の中では突出して多く、家事労働の時間が極端に少ない。日本の家庭は父親不在が普通で、母と子で「家族」となっている現状がある。母が無償労働(≒家事)の多くを担っており、負担に感じている部分が多い。ただしガーデニングやペットの世話など、日本では趣味と考えられているものがイギリスでは家事(無償労働)と捉えられるなど、家事の時間を多く取れることが生活にゆとりをもたせることにも繋がっている可能性がある。
    イギリスの家庭では他

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    2025年12月03日