岡野大嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ・公演日までが遠くてこの遠さがコンサートってかんじでいいな
・あらすじにふれずに話してくれている大切だった絵本のことを
・夜だからさびしいなんて嘘じゃない?さびしいだからさびしいじゃない?
・裾がいい服を着ていく今日たぶん俯きがちなわたしのために
・電車まだ大丈夫です?遠回りになるけどおすすめの帰り道
・絵に描いたようなピクニック日和にはほんとうに行ってみるピクニック
・ほんとうに?置いてけぼりに思うときそこは先頭かもしれないよ
・人間でいえば何歳、ってあれさ 知ったところで、って話じゃない?
・人が嫌いで人が好きだな降る雪に手を差し伸べてしまう感じに -
Posted by ブクログ
『NHK短歌』の2023年度の選者のお一人でもある岡野大嗣さんの第四歌集です。
岡野さんの歌集は初読みです。
音楽のお好きな方でやっていらしたのかもしれないと思いました。
軽~く詠まれているような感じがしました。
わざとやっていらっしゃるのかもしれないですけど。
ちょっと素人っぽい感じがして、プロっぽくないところがいいと思いました。
<あげるのにもらった気分 巣みたいにラッピングしてもらった陶磁器>
<春といえば鳴らしていない自転車のベルがほのかに鳴ってくる道>
<おかわりを最初とおなじにしてみせるおひつごはんのおいしいお店>
<一生って早いよね、ってどこにでも見られる花をよろこびながら>
<あらすじにふれずに話してくれている大切だった絵本のことを>
<住んでいた町での夏を思い出す2番の歌詞で歌う感じに>
<先に夢を捨てたひとからめいめいに幸せになれるならなってくれ>
<ように、から先は読みたくないような詩のようにたとえばさよならを> -
Posted by ブクログ
かわいい装丁に素敵なタイトル。
岡野さんの作品は日常を切り取った歌や、音楽に関する歌が多くて、私は特に日常の歌が好き。それからたまにグサっと刺さる短歌もあって、それも好き。
ふとしたときに思い出して、ふふってひとり微笑みたくなるような、そんな短歌たちだ。
裾がいい服を着ていく今日たぶん俯きがちなわたしのために(90ページ)
今回いちばん好きだなぁと思ったのはこの短歌。やらなきゃいけないことだとか、悪い結果がみえているときだとか、落ち込むことはあるけれど、自分にしかわからない、小さな好きや希望をこっそり携えて出かける。そういう時ってあるよなぁ、と思った。
これからうつむきがちになりそうな日は、裾のいい服を着ていくこと間違いなし。そしてそんな時は、この短歌を口ずさむこと間違いなしである。 -
Posted by ブクログ
かなり前に買っていたのだが、ちょこちょこ読んでぴんとこずしまってあった。
さっきふと、少し開いていた棚からこの歌集が見えて、ちゃんと全部読んでみようと思い立って読んだら、なんだか前とは違って感じられた。こういうのも短歌の面白いところ。自分の状況や心持ちが変われば、読み方も大きく変わる。
刺さらない短歌ももちろんあったし、ハッとさせられたり、自分なりの景色が浮かんだりして、心がものすごく揺れ動くわけではないけれど、心の機微に触れる短歌もたくさんあった。
初めて読んだときに真っ先に開いた自分の誕生日の短歌が、一番刺さっているから不思議。自分の生き方、在り方を見ていてくれたような気がして、すっと心に届いた。だから、短歌は面白いなと思う。