サラ・ペナーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
18世紀、ロンドンの裏路地にひっそりと佇む薬屋があった
決して見つかることのないその薬屋は男に苦しめられる女性に「毒」を処方する…
そして現在、夫との間に問題を抱え、一人イギリスを旅するキャロライン…
テムズの河原の「泥ひばり」ツアーに参加し、空色の小さな小瓶を見つける!
どうやら、昔の薬瓶らしい…
その小瓶に導かれるように、キャロラインは18世紀、薬屋があったであろう扉を開く
そこには、遠い昔に忘れられたまま、長い眠りについていたものたちがあった…
もう、これは拍手!
全米400万部突破も納得!
18世紀のロンドンと現在が交錯しながらストーリーは進むが、登場人物が少ないため人物相関図も必 -
Posted by ブクログ
とても読みやすい文体
そして それぞれの人物の
その後、が気になって
ページが止まらなかった
登場人物に 感情移入し過ぎると
苦しくなる
やるせなさと 仕方なさと
少しの怒りと…
少しペースダウンもありつつ
ラストでは報われたような気持ちに
女性が生きていくには困難な時代
女性も 人生を自分らしく生きられる時代
それぞれ時代は違えど
悩みは
似かより 同じ苦しみもある
そして それぞれが少しの勇気と行動で
人生の舵をとることが可能なのだ
きっと2人は 舵を良い方へきれたと
思っている
キャロラインには
忘れていたことを思い出させてもらえた
彼女と一緒に 高揚した気持ちになれた
思 -
Posted by ブクログ
有史以来、いや、それ以前から人は“薬”を求め毒を知っていった。
その“薬”を使うのは往々にして“呪術師”で、生死を操る魔術にもなった。
薬剤の勉強を始めると必ず“毒”を学ぶ。
それは“薬”表裏一体だから。
物語は18世紀と現代のロンドンを舞台に、「殺人薬剤師」の謎を追う。
時代が交互に入れ替わる展開は、場合によってはのめり込めないが、まずまずスムーズに読み進めることができた。
和題「薬屋の秘密」って最近話題の日本アニメっぽいし、どちらも昔の薬屋を題材にしていて、テーマも似ているが、現代パーツがある分だけこちらの方が生々しくて好き嫌いが出るだろう。 -
Posted by ブクログ
18世紀、男に苦しめられている女性からの求めに応じ致死薬を調合する41才のネッラ、その薬屋に魅入られネッラを手伝う12才の少女イライザ、そして夫の不倫で傷ついた心を慰める為に一人ロンドンに向かい、テムズ川の泥ひばり(mudlarking)で見つけた18世紀の薬瓶の謎解きに夢中になる現代の女性キャロラインの三人の18世紀と現代の二つの時軸を舞台にした物語。キャロラインは自分と同様に苦しめられた18世紀の女性たちに救いの手を差し伸べるネッラに関心を持ち様々な資料を収集してネッラの履歴に近づく。18世紀の家父長制度のもとで服従を強いられていた女性の権利や自由は、200年を経た現代どこまで拡大されたの