ジャスティンゾルンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ずっと感想を書いたと思っていたぐらい、自分のものになった、自分の一部であり続けてほしい
一冊だった。
昔から、言葉にできない不安から逃れるために予定を埋め、目標を立て達成に向けて突き進む、という癖があったが、
その生き方をいつまで続けるんだろうと思っていた矢先に出会った本だった。
もともとは職場の騒音に悩まされて手に取ったが、生き方を見直すチャンスをもらえるとは思わなかった。
この社会が忙しすぎると感じる人にぜひ読んでほしい。
私は読み終えた側から、気づいたらまた細々としたことで脳を埋めようとしてしまっているが、その弊害を頭ではわかっているつもりなので、少しずつ余白を楽しめるようになれそうな気 -
Posted by ブクログ
最も深い静寂を感じたときのことを思い出してほしい。
そう問いかけられて、思い出したのは、ソロキャンプに行って、ゆっくりと読書をして、ゆったりとした時だった。
この本では、騒音(聴覚的な騒音だけでなく、情報や自分の内側の騒音)に気づき、静寂を得るための実践方法が書かれている。
現代はどんどんと慌ただしくなるし、情報はあふれているし、忙しく、余裕がないと感じることが多い。
この本にもあったことだけれど、日本には、間を大切にする文化があったはずなのに、
ほとんど忘れさられて、人生で大事なことから遠ざかってしまっている気がする。
忙しい日々の中に、余裕を取り戻すための本だと思う。 -
Posted by ブクログ
外部騒音(物理的な音) 情報騒音(多すぎる情報) 内部騒音(自分の内なる声)
環境のコントロールももちろん重要
騒音にただ耳を傾 けると自分の中に静けさが訪れることがある。
→あるがままを受け入れるとほぼ同じ
フロー状態や一体感でも静寂は作れる。
→静寂は没頭と同じ意味とも捉えることができる
つまり、自分の中でプラスの波とマイナスの波のバランスがうまく取れている状態を作ればいい。
今の世の中はモノや情報があるれすぎてプラスの波が大きすぎることがほとんどなので、
静かにできるマイナスの状態を意識的に増やせばバランスが取れることがほとんど。
→健康に良い食事と同じ考え方。
何もない「 -
Posted by ブクログ
空白を意味のない会話で埋めてくる人を鬱陶しいと思ったことはないだろうか。質問の答えを考えている間に、重ねて何か言ってくる人にちょっと黙ってほしいと思ったことは。私はある。
質問の後に訪れる短い沈黙、会話の途中の少考で生じる静寂、本書ではそういう「間」が日本独特の文化として紹介されている。著者はその初感を”文化的な奇行”とまで書いているが、それは自身が育ってきた文化によって条件づけられた”空白を埋めたいという衝動”があるからだと言う。アメリカでは内向型の人はさぞ生きにくいであろう。
私たちの日常は騒音に溢れている。スマホやSNSの発達で常にオンラインでいることが当たり前になって、少しでも目を離 -
Posted by ブクログ
騒音も苦手だし、不規則で驚かさるような音、静かな場所での雑音、誰かが不満を表現するような音も嫌いだ。好きな人はいないと思う。私はそうした音に対して耳栓をして過ごすようにしている。それだけじゃなくて、内なる雑音にも時々耐えられない。自然の音は好きで、静かに浸っていたいと思うが、意に反して外からも中からも、途切れる事なくノイズに晒されて。
静寂の技法という位だから、そうしたノイズから解放される。そんな期待を込めて読む。期待が心の残響となる矛盾を抱えながら、静寂を求める。
過去についてくどくど考えたり、未来についてあれこれ心配したりするような、頭の中のネガティブな独り言。頭の中の声は、きわめて早