西尾哲夫のレビュー一覧
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シェヘラザードが古代ペルシアの王に夜明けに語る物語。
旅人になりすましたカリフと出会った商人が一日だけカリフになる「目覚めて眠る者の話」や少年アラジンが魔法のランプで幸せになる「アラジン、もしくはふしぎなランプの話」など収録。→
ディズニーで有名なアラジンのお話が収録されている第5巻。実はディズニー版アラジンを知らない私はいまいちピンとこなくて、お話的には「目覚めて眠る者の話」の方が好き。この話、現代日本だと罰当たりと言われそうだけど、ここまで突き抜けたら楽しすぎる。アブー・ハサンとヌズハトゥルアウダが→
お互い死んだふりするシーンとか、演劇で見たい。もはやコメディ笑
アラジンは、立身出世 -
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お、面白い。。語彙力に問題があるかもしれないが、そうとしか言えない。
原型は1000年以上も前に、当時のアラブ世界に伝わっていた伝承の物語をまとめてできたもの。これを300年ほど前のフランス人が翻訳したところ、当時のフランスに始まり世界中で大ヒットして今に至る、ということらしい。
妻の不貞にショックを受けたペルシャ王シャフリヤールが、「もう女なんか信じない」と、毎夜新しい妻を娶り、明くる朝には裏切られる前に殺してしまうという暴挙を繰り返すようになる。これを止めるべく手を挙げたのが、宰相の娘、シェヘラザード。彼女は王と一晩を共にし、夜明け前になると、とてつもなく面白いお話を王に語って聞かせる -
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注)軽くネタバレ有
「海のシンドバードの話」
旅好きで全ての海をまわったとされる、莫大な財産の持ち主のシンドバード
決して楽して恵まれて財産を持っているわけではなかった(もともとはお金持ちだが、散財したっぽい)
彼の7回もの命がけの壮大な航海が語られる
毎回帰ってきては「これが最後!」「もう二度とごめんだ」と言い切るのに、また日常生活が退屈になるのか出かけてしまうシンドバード!
そしてお約束のように不思議な出来事に遭遇し、命を脅かされる恐ろしい目に遭う
子供のころ読んだことのある話でうっすら記憶があるのは
島と思って上陸したところが、クジラの背中だった!ってところだけだ
ピンポイントでこ -
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いわゆる「アラビアンナイト」である
誰もが知っているようで意外ときちんと読んだことがある方は少ないのではないだろうか…
(最もそのうちの一人が自分であるが)
~9世紀ごろに原型ができ、原型が作られたイスラム世界でも多様な版が存在
やがてヨーロッパに紹介されていくにつれアラビア語の写本には存在しない話が創作され、数多くのバリエーションが生まれた(ヨーロッパと中東という二つの文明の間を行ったり来たりするうちに変形が進んだ物語)~(Wikipediaより抜粋)とのこと
私たちが子供のころ触れたのはその中の一部の物語(アラジン、シンドバッド、アリババなど)に過ぎないということである
なにしろ数多 -
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2巻からの続き
「こぶ男の物語」
「こぶ男」の中の床屋の話(ややこしい)
最高に人をイライラさせる床屋は、6人の兄がおり、この全員の不幸な兄たちの話を順番に始める
一番目の兄は背中にこぶがあり、二番目の兄は歯無し、三番目は片目、四番目は盲人、五番目は耳無し、六番目は唇無しだという
(これだけで充分不幸さが伝わる…ここからさらにどう展開するのだ…)
床屋の話はあまり好みではなく、今まで読んだ中ではイマイチ(もう床屋自体が受けつけないイヤらしいタイプなのだ)
ユーモアのある不幸話は嫌いではないが、ユーモア無しかつなんとも惨めな不幸話で救いも見出せず…
最後に床屋とこぶ男のあっと驚く展開があり、床