高鶚のレビュー一覧

  • 新訳 紅楼夢 第7冊

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    第6冊と最終巻の本冊は補作とのことだが、作品世界をきちんと締めくくっており、読後感は収まりが良い。読書もこのあたりまでくると、登場人物の行く末に何かしらの感慨があり、長い物語につきあった時の独特の感動がある。堪能した。なお、各冊の巻頭にある「本冊の読みどころ」は、ネタバレなので、物語世界に慣れてきた第5冊あたりからは、先に読まない方がよかったなと、今になって思う。

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    2014年06月07日
  • 新訳 紅楼夢 第6冊

    Posted by ブクログ

    6巻からは補作者によるものだが、物語はここがクライマックス。物語の運びがやや先を急ぎすぎる感はあるが、5巻までの長い読書で、頭はすでに紅楼夢の物語世界に入り込んでいるので、むしろそれくらいのテンポの方が小気味よい。ヒロインの死はあっけなく、周りの反応もややそっけないが、それがかえって胸にしみる。

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    2014年05月25日
  • 新訳 紅楼夢 第6冊

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    大観園をめぐる環境は一気に厳しく変わる。賈宝玉と林黛玉の二人は会う機会が減り、史太君、王煕鳳の策により、宝玉と薛宝釵の結婚が進められていく。黛玉はその噂を知り絶望するが病状はどんどん悪化。宝玉の結婚の瞬間に生命を失う黛玉の悲劇の最期はドラマティック。侍女の紫鵑そして、駆けつけた探春と李紈だけに見守られて・・・。椿姫の最期に似ている。妙玉と宝玉が黛玉の琴の音と憂いに満ちた詩を吟じる声に静かに耳を傾ける情景が悲しく美しい。悲劇へ向けた序奏である。(87回)宝釵の賢女ぶりが健気で可愛く、それだけに彼女にも悲劇を感じる。薛宝釵の兄・薛藩の殺人事件を巡る裁判の場面を通して250年前の中国の法治国家ぶりが

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    2014年08月17日