城本勝のレビュー一覧

  • 壁を壊した男 1993年の小沢一郎

    Posted by ブクログ

    小沢一郎氏の実行力という政治手腕は群を抜く。しかも政治屋とは一線を画す「政治理念とビジョン」がある。それが93年の政権交代と小選挙区制を実現させた。だが、できた政権は寄せ木細工のように複雑で脆く、持続性は持ち得なかった。
    それでも改革の実績は残るが、その意義を最も体得したのは自民党だった。
    二大政党制を実現し、日本国民の政治的成熟を図る理想は素晴らしいが、超少子高齢化の下、財政ばら撒きという「ポピュリズム」が日本を蝕む現実。コロナ禍は更に加速させた。
    小沢一郎氏はなお「政権交代」に執着する。その政治エネルギーはとにかく凄い。
    ただ米国支配に挑む国力が今の日本にはない。それが失われた30年の答え

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    2023年11月12日
  • 壁を壊した男 1993年の小沢一郎

    Posted by ブクログ

    時代のうねり。日本では珍しく政治が熱かった時代。刺激的で劇的な政治ドラマ。「スリルとサスペンス」推理小説読んでいるような細かなディテール描写に、権力闘争の現場に居合わせているような錯覚も。ただ、著者も触れているが取材対象との距離近すぎないか?親しくならないと、ネタ取れないのは分かるが…。

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    2023年10月07日
  • 壁を壊した男 1993年の小沢一郎

    Posted by ブクログ

    1995年以来、38年間、自民党は与党であり続けました。


    しかし、金権政治による政治不信の中、


    選挙制度改革


    政権交代


    を起こすべく行動したのが小沢一郎でした。


    55年体制という壁を壊し、連立政権を樹立し、小選挙区制を導入するまでに、小沢はどのようにして政界の中心として動き、そして歴史を動かしたのか。


    様々な政治家とのやりとり、ギリギリの攻防が、舞台裏を密着取材をした筆者によって詳細に書かれています。


    田中角栄、竹下登、金丸信、武村正義、細川護煕、村山富市・・・小沢一郎をはじめとした、ある意味で個性(アク)の強い、独断専行的な政治家はもう出てこないと思います。


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    2023年12月25日