壁を壊した男 1993年の小沢一郎

壁を壊した男 1993年の小沢一郎

1,782円 (税込)

8pt

3.7

手に汗握る政治ノンフィクション!

1993年は、日本の政治史において最も激動の年であった。
「東京佐川急便事件」に端を発した「政治とカネ」の問題や自民党の竹下派を中心とする派閥争い。バブルがはじけ始めた経済への対応。混迷する政治に世論の不信感は大いに高まっていた。世界からはベルリンの壁とソ連の崩壊、東西冷戦の終結という“外圧”も押し寄せていた。
そんな激動の波は、永田町にいた一人の男を突き動した。小沢一郎である。
政界で既に実力者として知られていた小沢は、同志の羽田孜らと共に自民党を離党し、政権交代を起こすべく、水面下で動きを加速させていった。
しかし、小沢の前にはいくつもの障壁が立ちはだかった。親小沢か反小沢という心理的な壁、選挙制度改革をはじめとする政策の違いという主義主張の壁、あるいは与野党という敵味方の壁――。小沢は前進と後退を繰り返しながら、非自民からなる細川護熙政権を誕生させた。「五五年体制」という最も強固な壁をぶち壊したのだ。
そんな最も政治が熱かった「1993年」という1年を駆け抜けていった小沢ら政治家たちの姿を描いていく。そして「1993年の小沢一郎」を通して、現代の日本政治が再びダイナミズムを得るためのヒントを探す。

(底本 2023年7月発売作品)

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壁を壊した男 1993年の小沢一郎 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年11月12日

    小沢一郎氏の実行力という政治手腕は群を抜く。しかも政治屋とは一線を画す「政治理念とビジョン」がある。それが93年の政権交代と小選挙区制を実現させた。だが、できた政権は寄せ木細工のように複雑で脆く、持続性は持ち得なかった。
    それでも改革の実績は残るが、その意義を最も体得したのは自民党だった。
    二大政党...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年10月07日

    時代のうねり。日本では珍しく政治が熱かった時代。刺激的で劇的な政治ドラマ。「スリルとサスペンス」推理小説読んでいるような細かなディテール描写に、権力闘争の現場に居合わせているような錯覚も。ただ、著者も触れているが取材対象との距離近すぎないか?親しくならないと、ネタ取れないのは分かるが…。

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月25日

    1995年以来、38年間、自民党は与党であり続けました。


    しかし、金権政治による政治不信の中、


    選挙制度改革


    政権交代


    を起こすべく行動したのが小沢一郎でした。


    55年体制という壁を壊し、連立政権を樹立し、小選挙区制を導入するまでに、小沢はどのようにして政界の中心として動き、そし...続きを読む

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