成東志樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夜間工事現場でバイトをしている坂田の前に
「買わせてくれない? 君の時間を、月20万円で」
と現れ告げた少年西川。
親もなく金もない坂田に断る事を選ぶことは出来ず…。
こんなに「愛とは?」を考えさせられ切なくなった作品は数える程しか読んだ事がないです。
坂田の境遇とあまりにも違い過ぎる西川への複雑な思い。
西川の坂田への執着。
契約を結び「友達」になって欲しいという西川の本当の理由と真実に涙が止まりませんでした。
2人で海辺で過ごすシーン、2度ありますが2度目はもう切なくて。
西川が坂田に手渡した「愛」は永遠に変わらないと。
あとがきの先生の言葉、私も共に探します。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人が死ぬメリバなので涙する場面もあった。
ただ、主人公のモノローグがあまりに詩的なので、長すぎる詩や散文を読んでる感覚だった。
高校生で父親が蒸発し母親が病死して天涯孤独になった主人公がバイトをして治療費の借金や学費を稼いでいる話だったけど、高校生で親権者がいなくなったなら児童養護施設に入って高校の学費も自分で払う必要はないはず。母の治療費も治療費が高い場合は高額医療が適用されるはずだし、相続放棄すれば親の借金を未成年の子が背負う必要はないはずなので、なぜ未成年の主人公が一人暮らしして借金を返しているのかが気になった。
社会保障がしっかりしていない昭和の時代とかならまだしも、成人年齢