櫻田りんのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
私には合わなかったです
子供の頃に頭部をぶつけたことにより人の顔を認識できなくなったヒロインという設定は新鮮でした。相貌失認という症状があることを調べてみたのですが興味深かったです。
ただ、ヒロインにその障害があることがストーリーに活かされていないようにも感じました。
ヒーローは顔に火傷の跡があるものの常識的な人物で、悪人公爵という呼び名には首を傾げました。結婚相手は妹でも姉でも構わなかったわりに、すぐヒロインにデレます。
家で虐待されていたため自己評価が低いヒロインという設定はありがちですが、血の繋がった実の親子・姉妹なのに使用人以下の扱いで虐待されていた理由が、才能がある娘(姉)に嫉妬したからとか、何だそりゃ?という感じでした。
事故で両親を失い押しかけて家を乗っ取った叔父一家とかの方がずっと納得できます。
悪役(ヒロインの家族)も薄っぺらく愚かに描かれており、妹は自分のことを名前呼びする馬鹿で、父親はヒロインに仕事を押し付けていたのに引き継ぎもせず簡単に手離す馬鹿で、母親は男爵家の出なのにろくに字も書けない馬鹿です。何だこりゃ?
妹が自分にきた公爵との縁談を姉に丸投げしたのに花嫁に成り代わろうと、公爵を自宅に呼び寄せ睡眠薬を盛るという手を使ったことも首を傾げました。既成事実をでっち上げても、公爵が起きたら怒りを買って家を取り潰されるだけでは?
そんなこんなで後半は読み進めるのも苦痛になってしまいましたが、イラストは綺麗でした。