詠井晴佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これは言わば捨て去った過去の自分を取り戻す、あるいは少年が一人の少女の特別になる事をもう一度願うお話。
どうしようも無く苦しくてやり切れなくてでも諦め切れないそんな青春のアディショナルタイムみたいなお話だ。
その切っ掛けが主人公たちが創作した一人のキャラクターが現実に現れるというファンタジーな設定なのだけど、彼女が背中に背負った剣を突き刺す場面には息を呑んだ。
これは想いの物語だ。
けれど主人公の想いはその弱さゆえか捻くれて肝心なことが何時まで経っても伝えられない。
あまつさえ4年前と同じ過ちを、後悔を、繰り返そうとする。
なにをやってるんだ!
自分の想いから逃げちゃだめだ!
そう叫びた -
購入済み
良き
序盤は青春と青春の残滓みたいなところで物語がゆらゆらする感じなんだけど、それが心地良い感じでこの作品の空気感に入り込める。
ゴリゴリのラブコメよりもっと青春感が強い作品くれよ!って人にオススメ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ表紙とタイトルと物語の設定に惹かれて購入。
読んでみた後の感想としては、三秋縋っぽいな、という感じだった。「三日間の幸福」とか「君の話」とか。
SF的な設定から進行するストーリーは王道なくらいにボーイミーツガールで、ビターな感じの終わり方ではあるものの当人たちには希望が見えていて、ぼくの人生には1ミリもなかったのになぜか思い出せるような青春が描かれていた。全体的な温度感としては嫌いではない。もっと高校生とか大学生の時に読んでいたら何かしら自分の傷跡になるくらい(三秋縋はそんな感じだった)。
ただ、「現代から遥か遠い未来にバーチャルに恋する男が異端扱いされるか?」とか「国内で70件程度の