文月更のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ今回は驪珠が王宮の公主・黎華に王宮へと呼び出される話。
黎華は現主上の姉であり、「男嫌いの美女好み」と噂されている。
驪珠は、周囲の反対を押し切って朱明を伴い、黎華の下へと赴く。
噂の黎華は、噂どおりのとんでもない美女だけれど、かなりのエキセントリックな性格。
そんな黎華に驪珠は溺愛されるが、何故か朱明は目の敵にされる。
そんな最中、臥竜が小弓姫と組んで再び動き始めたという噂が流れる。
という話でした。
朱明と驪珠がいい感じなのはいいんですけど、あっちこっちから驪珠がモテまくっているのはなかなか面白くない……(苦笑)
個人的には朱明と驪珠のカップルが大好きなので、さっさとくっついてくれれば -
Posted by ブクログ
“「……ばらさねえよ」
「え——?」
「ばらすんじゃないわよ、分かってるわね!」と眼光を鋭くしていたシャーロットは、エロールの口からぽろりと漏れた言葉に瞳を瞬かせた。
「別に、ばらすつもりはないって言ってるんだよ」
「そ、そりゃあ私としてはありがたいけど。でも、どうして?まさかさらに見返りを要求する気じゃ」
「そういうわけじゃない。ただ、あんたの本性知ってるのが俺だけっていうのも——っ」
「——お坊ちゃま、お嬢様」
「…………またあんたか、クラウス」
エロールの言葉は、突然シャーロットの背後から聞こえてきた執事の呼び声によって阻まれる。どうやら角からにゅっと現われたらしい。”[P.32]
ち -
Posted by ブクログ
“「だいたい、人を思いきり叩いてくれちゃって。傷とか残ったらどうしてくれるのよ。私の顔に傷が残るなんて、世界の損失だわ」
メイドとしてかぶっている猫の都合上、他のメイドたちに混じってマイヤーを罵るのはいただけない。誰も聞いていない今、吐き出すだけ吐き出してやろうとシャーロットは思った。
「叩かれただけで終わるなんて勿体ないわよね。折角お坊ちゃまが見てたんだもの。使わない手はないわ。面識があるわけだし、上手く同情引けないかしら。それでいつか院長先生に——っ!?」
——ガタッ。
突如、背後でドアが音を立てる。シャーロットは反射的に振り返り、驚きに目を瞠った。
(ちょっと、なんでいるのよ!)
そこに