藤沢あかりのレビュー一覧
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興味深くて面白い読み物だった。25人の様々なジャンルで活躍している人にレシートを見せてもらって話を聞いていくスタイルの本。その人が携わっている仕事にはほぼフューチャーしてなくて、あくまでも個人の生活に対してのインタビュー。レシートはたくさん見せてもらうわけではなくて、これという3枚位を見せてもらってお話を聞いていく。たった3枚に色々な物語があって共感したり、ハッとさせられたり考えさせられたりもした。
「トーキョー・リアルライフ」という色々な人が1か月間毎日買ったものや食べたものが、日記形式で記録されている本があるのだけど(2003年発行だった)、とても好きな本で何度か読み返していて、それに通 -
Posted by ブクログ
生活って地味で、愛おしくて、安心するなあとしみじみ思った。合間に差し込まれるカラー写真のやさしさが心地よい。
ひとの選出もよかったな。
著者藤沢あかりさんの、捨てられないレシート・息子くんのお遣いの話と名刺のお話がとてもよかった。はたからみたら、こうしてお仕事をして本を出せている経歴がまぶしくも見えるのだけれどそこに至るまでの過去を吐露していたあたりでファンになってしまった。
きっとこの本をすきであろう友人にひさしぶりに連絡を取ろうと思う。
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ひさしぶりにこの本を開いたら、一枚のレシートがしおりとして挟まっていて、それを見るだけで「ああ、このときはこうしたんだな」が見えてなんだ -
Posted by ブクログ
『レシートは、その人の大切にしたいものを教えてくれる。お金を払って受け取るその1枚は、「どこで、何にお金を使っているか」の証だ。』
それは、食べ物であったり、居心地の良い空間であったり、趣味や仕事であったり、家族であったり。
牛乳や卵、バナナなどのありふれた物を買ったレシートだが、そのレシートについて語ってもらうと、その人らしさがどんどん出てきて興味深かった。
なんか皆さん大変な事もあるけど、素敵な生活だなぁ〜と読んでいたが、『理想とは、遠い場所にあるものだと思っていた。あこがれは、誰かに「すてき」と言われることで成立するのだとも思っていた。けれど、自分で、焼きたいという子どもを制して、美し -
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「レシートには、暮らしが詰まっている」。
確かにそうなんだろう。
日にちや時間まで印字されていると、記録となって裏面にひとこと添えれば、ちっちゃな日記のようなものにもなる。
そう言えば、先だって読んだ「今日のかたすみ」の荷ほどきの中にもレシートがたくさん出てきて、共同生活が終わりの人との会話が少なくなると、日常が記憶されにくくなっていることに気付いて、忘れたくない出来事があったらレシートの裏に書くようにしていた。とかってあったなぁなどと思いだした。
たった1枚にもささやかな生活の記録があるということ。
レシートを覗くと好きなものとか、定期的に購入しているものとかあって面白い。
物価変動もよ -
Posted by ブクログ
好きなジャンル。
人のレシートを見るという事は、人の生活を覗き見る事。昔、テレビの番組で道行く人のレシートを見せてもらい、買った時間や品物から色々想像するというコーナーが好きだった。そんな感じか。
もっと洒落たものを載せているのかと思ったけど、卵や牛乳、肉などの食料品から文房具や新聞、飲食店のレシートなど生活に密接した物が多くて、何となく安心する。皆んな普通に生活してるんだなと。
そして、そのレシートについて語る時の「この肉はね〜」とか「ここのあんみつが美味しくて〜」など饒舌になる所が話を聞いてるようで楽しい。
「北欧、暮らしの道具店」での連載が元だと書いてあったので覗いてみると、書籍には載