レシート探訪  1枚にみる小さな生活史

レシート探訪  1枚にみる小さな生活史

1,760円 (税込)

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【レシートには暮らしが詰まっている】
「レシート」には、なにかその人らしさが隠れている──。
今作が初の単著となる藤沢あかりさんが取材でみた、「暮らしの断片、ささやかな生活の記録」。食べること、好きなこと、仕事のこと、家族のこと、未来のこと。外出もできない、人に会えない日々のなか、買い物から見えてくる日常の大切さ、豊かさとは?
ECサイト『北欧、暮らしの道具店』連載、待望の書籍化。


■目次
レシートからのぞいた「食卓」
故郷の味とインド旅。東京で生きる彼女を支えるもの―岩佐知布由(インテリアスタイリスト)
ゴーヤ、豆腐、豚ばら肉。レシートの中の青い海―ツレヅレハナコ(文筆家)
記録に残らない記憶を描く、夏の1日―しげおかのぶこ(おもちゃデザイナー)
家族をしあわせにする、わたしの好きなもの―坂下真希子(会社員)
スーパーマーケットに送るラブレター―矢口紀子(スタイリスト)
豚肉、鶏肉、かぼちゃにレバー。いとしの君に作るごはん―武安輝子(プレス)
★わたしのレシートから01 パンとバターと目玉焼き、わたしの理想の朝ごはん
レシートから伝わる「家族」
大切なものは、きっと普段着の顔をしている―中川たま(料理家)
風吹けば、六十の手習い―紺野匠次(会社員)
千切りキャベツにスパイスかけて―髙はしこごう(うつわ屋店主)
酸いも甘いも分け合いながら―亀井智紗子(農家)
★わたしのレシートから02 捨てられないレシート
レシートから気付いた「好き」
めぐりめぐる暮らし―牟田都子(校正者)
日日草の咲く庭に、鈴虫の声―杉浦さやか(イラストレーター)
寄り道しながらたどりついた場所は―YUYA(切り絵作家)
耳をすまして知る、わたしの心のありか―藤原奈緒(料理家、エッセイスト)
一歩踏み出せば、そこは色とりどりの世界―秋山香奈子(ショップ店主)
★わたしのレシートから03 水を掻いて、あたらしい世界を見つけにいく
レシートで考えた「仕事」
写真とコーヒー、ふたつを結ぶ父の夢―木村文平(フォトグラファー)
土曜、渋谷、11時。待ち合わせはドーナツショップで―館山信子(美肌室店主)
トマトひと盛り98円、地図にはないしあわせ―玉井健太郎(デザイナー)
日々新しく、染まるため―下道千晶(モデル、染色家)
新聞、銭湯、傘づくり。降っても晴れても続くこと―飯田純久(傘作家)
★わたしのレシートから04 名刺に掲げたマニフェスト
レシートからみえた「未来」
お花、パン、コーヒー。この一枚は、しあわせになるためのチケット―堺あゆみ(編集者)
ガリガリ君と米粉パン。わたしのために見つけた仕事―Iさん(介護職員)
楽しいところは、なんだかいいにおい―北川瑠奈(飲食マネージャー)
世界の畑につながる、都会の小さなビオトープ―良原リエ(音楽家)
桜の季節を超えて、次のわたしへ―時岡えい(金継ぎ士)
★わたしのレシートから05 10年後のわたしへ


■著者プロフィール
藤沢あかり(ふじさわ・あかり):編集者・ライター。大阪府堺市出身、東京都在住。雑貨や文具の商品企画、出版社でのインテリア誌編集などを経て2012年独立。雑誌やweb、書籍を中心に、住まいや子育て、仕事、生き方など幅広い記事を手がける。モットーは「わかりやすい言葉で、わたしにしか書けない視点を伝えること」。

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レシート探訪  1枚にみる小さな生活史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年10月25日

    ていねいな暮らしの本を読むと、あこがれはするけど生活感が足りないなあ(暮らしの本なのに!)、と常々思っていたが、この本はレシートをきっかけにしているせいか、どんなすてきな人でもスーパーで牛乳買ったりするよね、と親近感を持って読むことができる。著者の文章もとてもいい。迷って悩んだ日々の末に編み出された...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月04日

    『レシートは、その人の大切にしたいものを教えてくれる。お金を払って受け取るその1枚は、「どこで、何にお金を使っているか」の証だ。』
    それは、食べ物であったり、居心地の良い空間であったり、趣味や仕事であったり、家族であったり。
    牛乳や卵、バナナなどのありふれた物を買ったレシートだが、そのレシートについ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月10日

    「レシートには、暮らしが詰まっている」。
    確かにそうなんだろう。
    日にちや時間まで印字されていると、記録となって裏面にひとこと添えれば、ちっちゃな日記のようなものにもなる。

    そう言えば、先だって読んだ「今日のかたすみ」の荷ほどきの中にもレシートがたくさん出てきて、共同生活が終わりの人との会話が少な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月22日

    好きなジャンル。
    人のレシートを見るという事は、人の生活を覗き見る事。昔、テレビの番組で道行く人のレシートを見せてもらい、買った時間や品物から色々想像するというコーナーが好きだった。そんな感じか。
    もっと洒落たものを載せているのかと思ったけど、卵や牛乳、肉などの食料品から文房具や新聞、飲食店のレシー...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月21日

    エッセイでもなく、小説でもなく、日常の人様の暮らしの覗き見を少しできた、という感じか。
    対象の方達がみなさん、職人さんだったり、カメラマンだったり、モデルさんだったり、どこか芯を持って生活をされている方ばかり。

    そこにあるのは、大量のレトルトばかりやスーパーの菓子パンなどではなく、遠くまで買いに行...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月14日

    とりあげる人の分量が多すぎず、少なすぎず。
    中身も日々の暮らしに根付いているものがベースに書かれていた。
    休みの日にのんびりと読みたい本というイメージで選んでピッタリだった。

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    Posted by ブクログ 2024年02月15日

    他人のレシートって滅多に見られないものだけど、それをチラ見できるのがこの本の興味深いところ。いろんな人の生活を垣間見ることができる。

    インタビュー相手の一人で、お酒が飲めないから、千切りキャベツにごまドレッシングとスパイスをババババーっとかけたものを食してストレス発散するという人がいて、スパイスの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月27日

    レシートから、その人の生きざまが見えてくる。という企画が面白い。何人か、知っている人や、知っているお店が出てくるところも面白かった。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年07月20日

     苦楽で言えば、後者のみの世界かな。そこに焦点を当てて切り取っていく。そのような連載集として、爽やかに楽しめる。「04」の筆者自身の来し方のような話は、意図的にかどうか省かれている。

     短文でつなぐ。結論部に近いところに、コピーとして成立するような1文が必ず置かれる。そのような文体は好ましいが、ひ...続きを読む

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