高橋杉雄のレビュー一覧

  • ゴジラvs.自衛隊アニメの「戦争論」

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    東京大学准教授の小泉悠、防衛政策研究所の高橋杉雄、朝日新聞の太田啓之、ドイツ人のエヴァファン マライ・メントラインらによるアニメテクノロジー論。機動警察パトレイバー、エヴァンゲリオン、宮崎駿アニメ(特に飛行機が出てくる紅の豚、ナウシカ、風とともに去りぬ)、ゴジラが何をオマージュして作られたのか、現実のテクノロジー的には何が可能か、座談会5回分を書き起こした本であるが、本当のオタクはここまで深いのか、読んでいてある意味爽快感がある。

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    2025年05月01日
  • ゴジラvs.自衛隊アニメの「戦争論」

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    小なりとはいえ、一章割いて、「佐藤大輔」について語っていただいている。このありがたさ。新刊をもう手に入れられない身にとっては(高橋氏もご同業だが)ありがたみがあふれている。
    アニオタが軍事政策の中枢にいる。そんな日本だからこそ、守る価値があるのではないか。そのように思える一冊なのである。
    高橋杉雄さん、佐藤大輔で一冊書いていただけませんか?

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    2025年03月09日
  • ウクライナ戦争はなぜ終わらないのか デジタル時代の総力戦

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    ネタバレ

    本書では、「なぜロシアによるウクライナへの軍事侵攻は起きたのか」換言すると「なぜロシア(現状変更者)への抑止は機能しなかったのか」から論考を始め、どのように始まったかを見た後に、終わるとしたらどのようなシナリオを考えることができるかを見ていく。

    (国内の事情を捨象する)システムレベルから見れば、背景には冷戦終結後の米国一強体制から、ロシア側の資源価格高騰に起因する経済復興と発言力の強まり、また米国側の対中政策へのシフトによる相対的な欧州の重要性の低下と、ロシアにとっての「機会の窓」は確実に広がっていたことが窺える。

    また、新START後の体制で、ロシアの核戦力と米国のそれとのギャップが埋ま

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    2025年02月04日
  • 日本で軍事を語るということ 軍事分析入門

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    本書では、陸海空の戦争のみならず、サイバー空間や宇宙空間での戦争が、どのようなものを想定して自衛隊等が備えているのかを解説している。日本周辺の国々が、日本にどのようにして軍事力で打撃を与える可能性を有しているかについて丁寧に解説しており、我が国の安全保障の状況は非常に緊迫したものであることがよくわかった。
    また、多くの日本人にとっての戦争とは、太平洋戦争であり、日本が他国に攻め入って始まったという侵略戦争である。そのため、敗戦して「日本は二度と他国を侵略しない」と誓う日本の平和主義が、日本人の安全保障に対する考えのアップデートを阻害している。
    1945年の終戦から日本人の戦争観は変わっていない

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    2025年01月05日
  • 日本人が知っておくべき 自衛隊と国防のこと

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    日本を取り巻く安全保障環境が世界で最も厳しいこと、そして、米中対立や朝鮮有事では日本は第三者ではなく当事者として否が応でも巻き込まれてしまうことがよく分かった。防衛費の増額もやむを得ないのだ。

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    2025年01月05日
  • 日本で軍事を語るということ 軍事分析入門

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    軍事力とはそもそも何か?から始まり、陸海空軍の各特徴について、終始わかりやすい解説書でした。
    私は争いを好みませんが、一市民として、税金を使うからこそ、軍事についても一定の知識を身につけたいと改めて強く感じました。

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    2024年08月14日
  • ウクライナ戦争はなぜ終わらないのか デジタル時代の総力戦

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    なんで戦争が終わらないのか、なんで侵攻したのか戦争が始まって2年ほど経ってるはずなのに全く知らなかった自分を恥じました

    なんかほんとに面白くて興味深すぎてあーー国際政治とか国際法とかもっと学びたいてなりました

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    2024年06月11日
  • ウクライナ戦争はなぜ終わらないのか デジタル時代の総力戦

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    国家としてのアイデンティティがロシアの考え方や感じ方を規定して、クリミア併合とロシア・ウクライナ戦争を選択させた。
    これまでロシアの行動の理由の根本に何があるのかがわからなくて、ロシア・ウクライナ戦争勃発当初まことしやかにささやかれていたように、狂った独裁者にロシアが巻き込まれたという話が事実なのかどうか、いまだにいぶかしく思っていたけれど、国家としてのアイデンティティという考えを含めて考えると、すとんと納得できた。
    考えてみれば当然だ。日本を含めた西側諸国だって、自由な民主主義国家というアイデンティティのためにウクライナを支援してきた。

    この本の中でも盛んに論じられている、ロシアがウクライ

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    2024年03月10日
  • 日本で軍事を語るということ 軍事分析入門

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    現代軍事の基本入門書
    本書は軍事の基本を伝えるとともに、これからの日本人として軍事と無関係ではいられない時代で何を考えていくかのきっかけを与えてくれる。
    民主主義国家の国民として土台の知識がないと考えもないからである。我々は政府・自衛隊を見守り、時に選挙という形で口出しをしないといけないのだ。

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    2024年01月07日
  • 日本人が知っておくべき 自衛隊と国防のこと

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    普段そこまで安全保障に関心を持たない人も持っている人にも、とにかくわかりやすくしかも意外と知らない事実を教えてくれる。
    まず日本の安全保障環境の悪化について、核保有国が多数存在することやミサイル密度の高さ、防衛予算のシェアの変化を具体例として説明。忘れる人も多いが日本は米中対立の傍観者ではなく当事者でしかもアメリカを当事者の一部にしたのは日本の外交努力であったこと。北朝鮮の核開発が外交カードではなく最初から核兵器保有を目的としていたこと。アジアのハブ&スポークが、利害の対立で動けなくなるようなことなく対応をファインチューニングできること。グレーゾーンの既成事実化やプロービング、コントロ

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    2023年12月22日
  • 日本で軍事を語るということ 軍事分析入門

    購入済み

    難しいことを分かりやすく

    去年2月にロシアがウクライナへ侵攻してからこの春まで、毎日見ない日はないほどテレビを席巻していたスイーツ王子こと高橋杉雄氏が著した本。偶然にも同時期に同じテーマを扱った本を2冊出されたうちの1冊です。

    一方は、いわゆる専門的でない一般の方にむけて、自衛隊と国防について平易な言葉でわかりやすく書かれた『日本人が知っておくべき自衛隊と国防のこと』(辰巳出版)。
    そしてこちらの『軍事分析入門 日本で軍事を語るということ』では、まだまだ理解されず、忌避されがちな軍事を理解する必要性を、さらに深掘りして丁寧に解き明かしてくれています。

    「ですます」調で優しい語り口の『知っておくべき~』に比べて、こち

    #タメになる #深い

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    2023年12月08日
  • 日本で軍事を語るということ 軍事分析入門

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    著者はウクライナ戦争開始時に何度もテレビ等で解説していたので存じている方も多いと思います
    あくまで個人の立場で論評しています
    現在日本の高校はもとより一般の大学でも軍事、防衛面について講座を持っているのは防衛大以外無いでしょう

    この本を読み、ウクライナ、台湾、尖閣、北朝鮮情勢を考えると一般大学でも教養課程で教えてしかるべきと思います
    戦後日本はアメリカを中心とする諸外国に軍事防衛面で一般人が学習することを骨抜きにされた気がします

    軍事的なことを友人とさえ語るのがタブー視されてきました

    基礎的な面だけでも理解しておかないと世論がおかしな方向へ進んでしまいます

    その面で「日本で軍事を語る

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    2023年09月24日
  • 日本で軍事を語るということ 軍事分析入門

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    ウクライナ侵攻が開始されてから、メディアに引っ張りだこの高橋さん。
    日本はやはり平和ボケしている。筆者が常識だと思っている(いた)世界の情勢を、日本人の多くは全く知らないという危機を感じ、この本にその想いをぶつけた良本です。
    安全保障に少しでも興味があれば、入門書として大変ふさわしい本だと思います。

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    2023年08月26日
  • ウクライナ戦争はなぜ終わらないのか デジタル時代の総力戦

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    ネタバレ

    ロシア・ウクライナ戦争の開戦から現在に至るまでの戦争の経過からわかる現代の戦争の特徴(&従前の戦争との共通点)や、戦争を終わらせるに至るシナリオについての検討がされている。それぞれの国家の論理からすれば、落としどころを見つけるのは極めて困難で、戦争を始めさせないこと(つまりは抑止力を高めること)が最も重要であろう。

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    2023年08月05日
  • ウクライナ戦争はなぜ終わらないのか デジタル時代の総力戦

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    第1章:
    クリミア半島とル人共、ド人共を分離してしまったばかりに、ウクライナ国内に親露派のお橋頭堡がなくなり、ウクライナがロシアとの対決に世論が集約されたのは、皮肉である。

    第2章:
    残念ながら本章で取り上げる八つの知見を台湾海峡有事の事例に適用してみると、台湾海峡においても今後、抑止が破綻する可能性は高いと言わざるを得ない。

    第3章:
    初の商業宇宙戦争。(ニュースペース)
    双方が宇宙資産を利用する初の戦争

    第4章:
    ウクライナ戦争におけるロシア軍のハイブリッド戦争の具体例と、ウクライナの新領域戦争

    第5章:
    アイデンティティ戦争において、「落としどころ」はない。(これは中国の台湾侵攻

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    2023年08月01日
  • 日本人が知っておくべき 自衛隊と国防のこと

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    まさに題名にあるように「日本人が知っておくべき自衛隊と国防のこと」
    最低限、このくらいの知識は国会議員も有権者も待たねばならないなと改めて思う。

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    2023年07月28日
  • ゴジラvs.自衛隊アニメの「戦争論」

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    軍事評論家 小泉悠氏を中心に高橋杉雄氏、太田啓之氏、マライ・メントライン氏らのアニメや特撮の中の軍事に関する対談をまとめた著作。帯には「機動警察パトレイバー」「新世紀エヴァンゲリオン」「風の谷ナウシカ」「宇宙戦艦ヤマト」「シン・ゴジラ」が挙がっていますが、実際には脱線に脱線を繰り返し果てしない旅に。対談内容はもっと凄かったのかなと想像。編集さんは脚注が多くて大変だったと思います。とにかくパネリストの知識量の多さに舌を巻きます。読後は、「よくわかんないけど、なんかわかった!」って感じになります。

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    2025年08月23日
  • ゴジラvs.自衛隊アニメの「戦争論」

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    変なタイトル!
    戦争おたく?戦闘機おたく?戦車おたく?兵器おたく?映画おたく?アニメおたく?である
    ロシアの軍事・安全保障の専門家、小泉悠氏を中心に、戦争について?語る語る。

    ?ばかりで恐縮だが、
    題材の多くは映画やらアニメやら。

    ゴジラマイナス1とシンゴジラの違い??
    エヴァンゲリオンも時代時代それぞれの映画の描き方、特にアスカ!
    ナウシカや風立ちぬを中心に宮崎駿。紅の豚も出たかな。

    ・・・私も触れている世界であるだけに、状況はある程度理解できるが、
    戦闘機の車輪の出方なんてところに目が行くなんて、、、

    極めるってのはすごいことだ。
    わからんところは斜め読み、知ってる世界は思い出しな

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    2025年05月29日
  • ゴジラvs.自衛隊アニメの「戦争論」

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    いい歳した大人がワチャワチャとアニメや特撮について楽しく語るのを見て(読んで)楽しむ本。いわゆる職業オタクでなく社会的に知的とみなされる職業に就いている人たちが対談しているところに令和的な新しさを感じる。マライさん登場会が文化的な違いにも言及され、単なる戦争論にとどまらず面白かった。

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    2025年05月01日
  • ゴジラvs.自衛隊アニメの「戦争論」

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    タイトルや帯、特装版の表紙から想像する内容とは少し異なると感じる方がいるかも。
    本書の内容は、はじめに、に集約されていますので、そういうものだと思って読むものです。
    アニメを居間のテレビで観て、プラモデル作りにいそしんだ世代には激しく刺さると思いますが、本書に出てくるアニメを今、全部観たとしても、当時の空気感や世相ありきで話されていることに共感できるのだろうか、とは思います。知識≠実体験。
    いずれにしても大量の注釈を、ほぼ注釈無しで読める自分に少し驚いた。

    書籍の販売という商業的な観点でのタイトルや帯なんだと思いますが、もう少し本書の内容に沿った、「あの」小泉氏や高橋氏のオタク談義であること

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    2025年02月23日