秋山健太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者には同意できない。
高校の同級生という「友情」を経済取引の意思決定の最重要要素であるかのように扱う前提に共感できないし、同級生のつながりで話を持ちかけた三菱東京UFJ銀行の永易氏がこっそり動いてくれていたとして、それを裁判や本書で殊更に強調するのは、それこそ永易氏への強烈な裏切りではないかとも思ってしまう。三菱東京UFJ銀行がそうした人脈ではなく経済合理性の上で大和ハウス工業への土地売却を決定したのだとしたら、著者らの動きはほとんど報酬に値するものではなく、それこそ訴訟直前に大和ハウス工業側が示してきた1000万円程度の謝礼で十分に御の字ではないかと思えてしまう。実際に著者らが行ったことは