【目次】
第1章 人事の力(「運」を排除する評価の仕組み、原点は石油危機 ほか)
第2章 共有の力(「一人ひとりがジャーナリストに」、開発スピードよりジャッジスピード ほか)
第3章 地方の力(東日本大震災という転換点、震災が変えた会社の姿 ほか)
第4章 失敗の力(リスクなくしてリターンなし、他社製品の失敗も生かす ほか)
第5章 変化の力(法人ビジネス企業の顔、「一歩一歩」の流れ ほか)
【メモ】※生成AIによる要約
1. 人事の力
・360度評価や論文・プレゼンテーションを通じて社員を多面的に評価
・運や配属による偏りを排除し、真の実力を見極める仕組みを構築
2. 共有の力
・社内SNSや日報、週次の社長プレゼンなどを活用
・情報の透明性とスピード感ある意思決定を実現
・部門間の壁を越えた連携が強み
3. 地方の力
・本社を宮城県に置き、地域密着型の経営を展開
・東日本大震災を契機に、被災地との結びつきや「被災者特別枠」の採用など
・地方の力を企業の成長に活かす
4. 失敗の力
・他社製品を徹底的に使い倒し、100個の不満点を洗い出す
・失敗や不満を次の製品開発に活かす姿勢を徹底
5. 変化の力
・園芸用品から家電、マスク、法人向けビジネスまで、常に新しい分野に挑戦
・変化を恐れず、ピンチをチャンスに変える柔軟性が企業の成長を支える
【感想】
本書は、日経新聞の編集者がアイリスオーヤマへの取材を経て書かれたもの。アイリスオーヤマという企業がどのようにして多角的な事業展開と急成長を実現してきたのかを、「5つの力」という視点でまとめている。取材のため、アイリスオーヤマの深層にまで入り込めているわけではないと思うが、組織としての強さと仕組みの力に焦点を当てていて、興味深く読むことができた。会長本人が書かれた本があれば、ぜひ読んでみたいと思う。