橋富政彦のレビュー一覧
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名言集第二弾。覚醒、咆哮、妄言、不屈、極意、矜持、直言…。福本伸行の描くキャラクターにはむき出しなまでの『人間』が描かれているということがよくわかる一冊です。
覚醒、咆哮、妄言、不屈、極意、矜持、直言…。これらのテーマで放たれる珠玉の言葉の数々と福本伸行本人名言、インタビューなどが収録されている名言集の第二弾です。この人のマンガにはギャンブルものがメインなので、金や欲にまつわる陰惨な描写が結構出てくるのですが、それでもあの個性的な絵柄をはじめとして(作者の名誉のためにこの表現にとどめます)圧倒的な物語の世界および、自分の世界に読者を力づくでぐいぐいと引っ張り込むその度量には感服しました。
この本に収録されている「福本節」も健在で、
『熱い三流なら上等よ…!』
『祈るようになったら人間も終わりって話だ…!』
『天才は初太刀で殺す。それが鉄則…!』
などの、心をわしづかみにする名言たちがてんこ盛りです。
そして、この巻には福本伸行が漫画家になるまでの自伝マンガが掲載されていて、これがまた面白いんですわ。そしてインタビューの中にちばてつや賞を受賞した『ワニの初恋』というマンガに触れていて、これがまた面白そうなんですが、たぶん中古でしか手に入らないと思いますんで、今度古本店を回ってみようと思っています。 -
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福本ワールド全開の名言集です。日ごろ口当たりのいいことばかり聞かされていると、この本にガツーンとやられますが、それもまたいい経験だと思います。
正直に言って僕はこの人のマンガを今まであんまり読んでいなかったのですが、(読んだのは「無頼伝 涯」くらい)西原理恵子の「人生画力対決」でキャラクターの顔を原稿用紙を回しながら書くという前衛的な手法と、この本を読んでからは福本伸行作品を結構読み始めている自分がいます。
ここに書かれている言葉はそのほとんどががギャンブルという鉄火場。人と人が巨大な金のかけて文字通り命を懸けて戦う修羅場の中で出た、血を吐くような言葉ばかりなので、その一つ一つが余計にズシンと来るものばかりでした。いわく、
『自分を救うのは、自分だけ』
『胸を張れっ。手痛く負けたときこそ、胸をっ』
『金は命より重い!』
など、僕の心を真正面からえぐるものばかりです。
僕の場合は一度そこに足を踏み入れると、確実に地獄行きになってしまっているのがわかっているので近づきたくはありませんが、ギャンブル場という鉄火場というのはここに収録されていないような
こういう名言がそこかしこに落ちているものなのでしょうか?そんなことを考えている自分がいます。 -
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―――福本ワールドから現実社会へ、禁断のメッセージ。
買っちゃった…笑”
カイジ、アカギ、銀と金など数々の名作を生み出してきた福本伸行
その作品群から、あらゆる意味で心を揺るがす名言をチョイス
いままでちょいちょい日記に書いた
「金はな…命より重いんだっ…!」
「明日から頑張ろう、という発想からは…どんな芽も吹きはしない…」
の他に気に入ったのが見つかったから引用しときます
成功とか金持ちとか……仮にダメでも 本当は問題なし……!
誇れる…!オレ達は誇りうる……物語がある…!
ガキの頃から…何度も言われてきたはずだ…!
男だろ…って…!
困ってる人…力のない人達を見捨てんな…!
ひとつを何人かで分ける時は…譲ってやんな…!
荷物は…黙って重い方をスッと持つんだぜ…!
ともかく…いつも損してな…!
そして笑ってな…!
ガラじゃねぇが たまにはいいだろう…!
今夜… そういう男になろう…!
これを含め
福本伸行、浅田次郎、藤田和日郎
の作品が俺のものさしのほとんどを作り上げてくれた -
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苦境にたたされたとき、自分の弱さを知ったとき、または自分の卑怯さ、駄目さ、無能さに打ちのめされたとき・・・そんなときに立ち上がる力をくれます。
福本さんの漫画のキャラクターは、強いだけではなく、人間の本当の弱さを持ち合わせています。
とくに黒沢やカイジの名言は、つい怠惰になってしまうのが人間の本質なのだなあと思わせる。
結局、勝負事に限らず、人生と言うのは己の弱さとの戦いなのかもしれません。
なにも大きなことに限らず、その日その時間の小さな決断こそが大事なんだと思います。
苦しいこと、思い通りにいかないことがたくさんありますが、だからこそ、それを乗り越えたときに、人に与えられたものではない、真の感動があるのだと思います。 -
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「勝つものは勝つべくして勝っているのだ。勝つってことは具体的な行為の延長線上にある確実な未来。必然。当たり前のことなんだ。」
「悪魔はみな優しいのだ。感動や優しさに惑わされるな。」
「正しいことは本当に正しいのか?正しさとは都合や。あるものたちの都合にすぎへん。正しさを振りかざすやつは、それはただおどれの都合を声高に主張しているだけや。」
「死すべき時を知らざる人は、生くべき時を知らず。」
「不合理こそが合理。あらゆる人間が参加する以上、そこに理を求めるのは不可能。」
「あの不可能ってのは何だったんだ?結局わしらは何の意味もなく、自分を見限ってたって事じゃないのか?俺たちの敵はここ。ここに巣食う、自分はこの程度だっていう思い込み。幻想だ。」
「赤木にとって前へ進もうとする願いだけが人生の熱だった。無念が願いを光らせる。だから赤木は愛していた。無念を。」
・・・とにかく自分が持っているイメージ、理想。それに向かって前に進もうとすることが人生の熱であり、人間たらしめるか。くぅ。素直にかっけぇ! -
Posted by ブクログ
ネタバレ気になったところをメモ。
■30になろうと40になろうと奴らは言い続ける…。自分の人生の本番はまだ先なんだと…!「本当のオレ」を使ってないから今はこの程度なのだと…。そう飽きず、言い続け、結局は老い…死ぬっ…!その間際、いやでも気が付くだろう…。
今まで生きてきたすべてが丸ごと「本物」だったことを…!
・“本当の自分”を使おうと使うまいと、貴重な人生の1日1日は無慈悲に過ぎ去っていく。「やってくるこの毎日が“人生”だと知っていたら!」とはスウェーデンのことわざだが、利根川の言う「人生の本番」も先にあるものではなく、今まさにこの瞬間なのだ。
・あなたは“本当の自分”を使って毎日を“真剣”に生きているだろうか?
■責任をとる道は…、もっとずーっと地味で全うな道…。
・『責任』を取るというのは、端的に言えば、『失敗から学ぶ』ということ。
・過ちが起きた経緯、その原因、それによって被った損害、解決に向かっているか否かの現状、最善の対応、損害に対する賠償…自分が犯した過ちに関するすべてを把握し、検討し、反省する。そして、二度と同じ過ちを犯さないようにし、過ちを挽回するために全力を注ぐ。それは謝罪して罰を受けいれることより、はるかに地味で苦しい作業だ。しかし、責任を取るという行為はその中にしかない。
・神に祈っても、櫂の手は休めるな。
■目先を追うなっ…!その場その場の状況で動くなよ。
いい加減、気が付けっ…!耐えることなくして勝利はないんだっ…!
・長期的なビジョンや計画を持てない人間ほど、目の前の誘惑やトラブルに弱い。明日の後悔よりも今夜の一杯、1時間の復習よりも1時間の惰眠、定期的な貯金よりも当たれば大きい宝くじ。
■奴ら…、可能性を見ていない。気持ちが状況に押し潰され、僅かだけどまだ皆に残っている勝ちへの道を閉ざしているんだ…、自分から。
言っちゃ悪いが、奴ら正真正銘のクズ…、負けたからクズってことじゃなくて、可能性を追わないからクズ…。
■自分で辿り着いたアイディアは本人にとっては格別でのぉ…。大した考えでなくとも大変な閃きに感じられ…、何の吟味もなく、あっさりそれに沿おうとする…!
疑い続けること…、不安であり続けることが…、ギャンブルで生き残るために最も必要な心構えなのに…。
素人ほど、それをすぐに捨てる。言い換えれば、すぐ…、肚を括る。
・どれだけ考え続けることができるか、それが勝負強さにつながる。
■「明日からがんばろう」という発想からは…、どんな芽も吹きはしない…!
明日からがんばるんじゃない…、今日…、今日だけがんばるんだっ…!今日がんばった者…、今日がんばり始めた者にのみ…、明日が来るんだよ…!
・頑張らなかった今日はやがて昨日になり、頑張るはずの明日が今日になったとき、怠惰な心はまだ言うだろう。「明日から」と。
・「『明日は、明日こそは』と、人はそれを慰める。この『明日』が彼を墓場に送り込むその日まで」
・今日できなかった大変なことが、どうして明日になったらできるというのだろう?
■オレは…、オレに依って立っている…!
自由…、そう…、これが自由だ…!
自由は…、何でも出来る事じゃないっ…!
自由とは自分に由ることだ…。
・自由とは自分のやりたいことを何でも好き勝手に振舞うということではない。精神的にも経済的にも、誰にも頼ることをせず、すべての選択を自分の意志と責任で決定できること。
・できることが限られているのは、今の自分の力がそこまでしかないからに過ぎない。それがイヤなら自分の力を伸ばせばいい。
・自分によって生活のすべてが決まるから現実(リアル)なのだ。
・あらゆる自分の選択が、自分の未来の人生を決定する。自分がどう生きていくか、それはすべて自分の手の中にある。他人任せにせず、すべて自分に依って立っている魂の自由を持つ人だけが、その現実(リアル)を感じることができる。そして、魂が自由なら、その行き先も無限に広がっている。
■命っていうのは自分を表現するためにあるエネルギーじゃないですか。ガソリンですよね。
それより自分が大事。自分が思っている自分のイメージが大事。命よりも…。
・命を“ガソリン”に例えるならば、それを使う目的たる“車”という主役は、自分自身。命はその自分を運ぶものに過ぎない。ガソリンを長持ちさせるために、アクセルを踏み込めないなんてことは、まさに本末転倒。