橋富政彦のレビュー一覧
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名言集第二弾。覚醒、咆哮、妄言、不屈、極意、矜持、直言…。福本伸行の描くキャラクターにはむき出しなまでの『人間』が描かれているということがよくわかる一冊です。
覚醒、咆哮、妄言、不屈、極意、矜持、直言…。これらのテーマで放たれる珠玉の言葉の数々と福本伸行本人名言、インタビューなどが収録されている名言集の第二弾です。この人のマンガにはギャンブルものがメインなので、金や欲にまつわる陰惨な描写が結構出てくるのですが、それでもあの個性的な絵柄をはじめとして(作者の名誉のためにこの表現にとどめます)圧倒的な物語の世界および、自分の世界に読者を力づくでぐいぐいと引っ張り込むその度量には感服しました。
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福本ワールド全開の名言集です。日ごろ口当たりのいいことばかり聞かされていると、この本にガツーンとやられますが、それもまたいい経験だと思います。
正直に言って僕はこの人のマンガを今まであんまり読んでいなかったのですが、(読んだのは「無頼伝 涯」くらい)西原理恵子の「人生画力対決」でキャラクターの顔を原稿用紙を回しながら書くという前衛的な手法と、この本を読んでからは福本伸行作品を結構読み始めている自分がいます。
ここに書かれている言葉はそのほとんどががギャンブルという鉄火場。人と人が巨大な金のかけて文字通り命を懸けて戦う修羅場の中で出た、血を吐くような言葉ばかりなので、その一つ一つが余計にズシ -
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―――福本ワールドから現実社会へ、禁断のメッセージ。
買っちゃった…笑”
カイジ、アカギ、銀と金など数々の名作を生み出してきた福本伸行
その作品群から、あらゆる意味で心を揺るがす名言をチョイス
いままでちょいちょい日記に書いた
「金はな…命より重いんだっ…!」
「明日から頑張ろう、という発想からは…どんな芽も吹きはしない…」
の他に気に入ったのが見つかったから引用しときます
成功とか金持ちとか……仮にダメでも 本当は問題なし……!
誇れる…!オレ達は誇りうる……物語がある…!
ガキの頃から…何度も言われてきたはずだ…!
男だろ…って…!
困ってる人…力の -
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苦境にたたされたとき、自分の弱さを知ったとき、または自分の卑怯さ、駄目さ、無能さに打ちのめされたとき・・・そんなときに立ち上がる力をくれます。
福本さんの漫画のキャラクターは、強いだけではなく、人間の本当の弱さを持ち合わせています。
とくに黒沢やカイジの名言は、つい怠惰になってしまうのが人間の本質なのだなあと思わせる。
結局、勝負事に限らず、人生と言うのは己の弱さとの戦いなのかもしれません。
なにも大きなことに限らず、その日その時間の小さな決断こそが大事なんだと思います。
苦しいこと、思い通りにいかないことがたくさんありますが、だからこそ、それを乗り越えたときに、人に与えられたものではな -
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「勝つものは勝つべくして勝っているのだ。勝つってことは具体的な行為の延長線上にある確実な未来。必然。当たり前のことなんだ。」
「悪魔はみな優しいのだ。感動や優しさに惑わされるな。」
「正しいことは本当に正しいのか?正しさとは都合や。あるものたちの都合にすぎへん。正しさを振りかざすやつは、それはただおどれの都合を声高に主張しているだけや。」
「死すべき時を知らざる人は、生くべき時を知らず。」
「不合理こそが合理。あらゆる人間が参加する以上、そこに理を求めるのは不可能。」
「あの不可能ってのは何だったんだ?結局わしらは何の意味もなく、自分を見限ってたって事じゃないのか?俺たちの敵はここ。 -
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ネタバレ気になったところをメモ。
■30になろうと40になろうと奴らは言い続ける…。自分の人生の本番はまだ先なんだと…!「本当のオレ」を使ってないから今はこの程度なのだと…。そう飽きず、言い続け、結局は老い…死ぬっ…!その間際、いやでも気が付くだろう…。
今まで生きてきたすべてが丸ごと「本物」だったことを…!
・“本当の自分”を使おうと使うまいと、貴重な人生の1日1日は無慈悲に過ぎ去っていく。「やってくるこの毎日が“人生”だと知っていたら!」とはスウェーデンのことわざだが、利根川の言う「人生の本番」も先にあるものではなく、今まさにこの瞬間なのだ。
・あなたは“本当の自分”を使って毎日を“真剣