韋離若明のレビュー一覧

  • 葬送のコンチェルト

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    台湾発のコミックが珍しくて購入。大学を休学した初生は葬儀社に就職する。そこで葬儀を通して人の人生の終着や旅立ち、残された家族を見つめていくという単純なストーリーだが、台湾での葬儀の前後の様子なども描かれていて、興味深かった。葬儀のやり方を一つとっても、まるで時代映画に出てくるような風習、道士や土葬という文化がまだ残っているのだと実感した。マンガだけではなく、途中で資料なども入っていてわかりやすかった。

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    2025年03月22日
  • 幽霊はどこへ? 下 愛のさよなら

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    ネタバレ

    後編はいくつかのエピソードが紹介されているのだが、クライマックスに向けて伏線を回収しつつ大団円を導く。

    記憶を喪失した阿鳳は時折若い女性の姿が脳裏にちらつくと共に、秋冬の夢をのぞくことで、その深層心理にある抑圧と自分が関係しているのではないかと気づく。

    若い女性とは大富豪の娘・百合で、阿鳳と百合は結婚の誓いを交わしながら、阿鳳が交通事故にあってしまい、10年も意識を失ったままだったのだ。

    ところがその交通事故とは、秋冬をかばった母親を引いてしまった、というものでもあった。その罪悪感から阿鳳の魂は植物人間になってしまった肉体に戻れないのだ。

    ところが小晶は事故の直後、秋冬の母親の霊と会っ

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    2023年11月01日
  • 幽霊はどこへ? 上 記憶の絆

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    ネタバレ

    著者は台湾人。しかも原住民族のタイヤル族出身ということだが、登場人物の名前が中国名ということのほかには、外国のマンガとは思えない日常感。

    主人公の秋冬と小晶は体質的に成仏していない幽霊が見えてしまう。その幽霊の現生への思いを聞いて、思い残したことを成就してあげるというのが基本ストーリー。特に小晶は幽霊に触れると、その霊が憑依してしまう。一方、秋冬は何か心にトラウマを抱えているようだ。基本キャラは他に、柴犬ラギ(幽霊)、阿鳳(幽霊)。ただし阿鳳は自分がなぜ霊になってしまったか知らない。

    様々な霊のお悩みを解決しながら、彼らの関係性が深まっていくのが描かれる。怖いお話しなのかと思ったら、ほのぼ

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    2023年10月30日