鈴木真太郎のレビュー一覧

  • 古代マヤ文明 栄華と衰亡の3000年

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    碑文の解読などを通して判明した諸勢力の興亡も興味深かったが、科学とも連携した最新知見に基づく検討が面白い。安定同位体を用いた移民動態の議論や、考古人骨研究によるマヤ時代の戦争の実像考察など読んでて楽しかった。

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    2021年09月13日
  • 古代マヤ文明 栄華と衰亡の3000年

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    古代マヤ文明の諸相を、最新の研究成果を踏まえて概説した書。考古調査による新発見や、近年の研究で大きな成果を挙げている考古人骨研究(生物考古学/バイオアーキオロジー)の知見を織り込みつつ、諸都市国家が興亡した古代マヤ世界の様相を一望する。
    本書は、研究の進展著しい古代マヤ文明についての概説書である。古代マヤ文明については先に青木和夫氏の『マヤ文明――密林に栄えた石器文化』(岩波書店)を読んでいたのだが、あれから9年が経過したとあって本書は更に最新の研究成果が紹介されていた。内容としてはマヤ考古学の研究史から始まり、各地方の歴史や考古人骨研究の視点から見たマヤ文明の姿についてを解説する。
    本書を読

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    2021年06月12日
  • 古代マヤ文明 栄華と衰亡の3000年

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    グアテマラで働いていた方と知り合い、先ず、その国を知りたいと思った。グアテマラは、中米に位置する国で、古代マヤ文明の中心地の一つ。グアテマラの人口の約40%以上は先住民で、特にマヤ系が多く、キチェ語やカクチケル語など20以上のマヤ語が話されている。つまり、マヤ文化は「過去の遺物」ではなく、今も生きた文化として受け継がれている。

    そこでマヤ文明。いや、きっかけは確かにそうなのだが、最近別の読書で「生贄」に興味をもった事もあり、マヤ文明の儀式を知りたかったという動機もある。アステカ文明では、生贄が頻繁に行われ、特に戦争捕虜を生贄にした肉を神聖な供物として貴族や戦士が分け合う儀式があった。一方、マ

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    2025年05月12日
  • 古代マヤ文明 栄華と衰亡の3000年

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    古代メキシコ文明、第二弾。マヤ文明の研究者による研究の現在地。
    子供のころに雑誌やTVの特集では、マヤ文明は、忽然と森の中に消えたやら、発展に宇宙人との交流があったやら、オカルトじみた話が多かったが、研究が進み、人類が築いた偉大な文明のひとつであると、今は認識できる。
    特に驚いたのはストロンチウムなどの同位体を用いて、その人物がどこで育ち、どのような生活を行っていたかを測る研究。採取できたデータに考古学的な考察をいれて、当時の様子がより鮮明に明らかになっていく様は、非常に興味深い。

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    2023年08月14日
  • 古代マヤ文明 栄華と衰亡の3000年

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    古代マヤ文明のあらましが良く分かった。ティカルとカラクムルの戦争など、中国の呉越の争いのようだ。それにしても、なぜマヤ文明は崩壊したのだろう。他人事とは思えない。

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    2021年03月07日