平田はる香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【※本稿はPodcast番組「地方経営者独白」の内容をもとに、AIによって生成した感想文です】
長野県東御市にある「わざわざ」の平田はる香さんの歩みが綴られた一冊。地元で事業を営む経営者の視点から、本書を読み解きました。
特に印象に残ったのは「地元雇用の諦め」についての記述です。地域に雇用を生みたいという理想を抱きながらも、業務の精度を守るために外部委託を選択せざるを得なかった葛藤。「諦めることにしました」という言葉の裏にある一抹の寂しさは、理想を掲げる経営者なら誰もが身につまされるはずです。
また、「ストーリー」という言葉が消費され尽くした現代において、発信(言葉)ではなく事業(行動)そのもので生き方を表現する平田さんのスタイルには、これからの商売の王道を感じました。後半、家族と離れて平日は単身で過ごす決断をされたエピソードには、そこまでして自分を律し、仕事に邁進する覚悟に圧倒されます。
単なる「成功したパン屋さんの話」ではありません。紙の質感や装丁の美しさを含め、平田さんの「あり方」が丸ごと一冊に結晶化されています。商売に関わる人はもちろん、自分らしい生き方を模索するすべての人に手に取ってほしい本です。
より詳しい経営的考察については、Podcast「地方経営者独白」にて語っています。気になった方はぜひ聴きに来てください。番組URLはプロフィール欄に掲載しています。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ正直ベースに筆者の今に至るまでの経緯が書かれていて、自分の考え方に合わせて今にたどり着いているのがわかった。
この人の考え、やり方が他の人に当てはめて成功する要因になるかわからないが、自分の性格にあったやり方を突き詰めると誰にも負けない真似できない素敵な成功を導くと思った。
おいしいから、という理由で人は何かを食べ続ける。変に環境とかアピールすると、その思想の人だけが集まってしまう。
一生懸命作ったものが一瞬で売り切れる、というのも虚しさが湧いてしまう。コミュニケーションがそこにはなく、買うということだけが目的になっている。
どれだけ仲良くなってもお客さんと販売者という等価交換が心地よい、この一線を超えないお地蔵さんになること。
健康を提供するために作ったパンがお客さんの食べる頻度が多く、太る要因になってしまわせたのでそのパン作りを辞める。 -
Posted by ブクログ
『田舎のパン屋が見つけた腐る経済』と似ているところあり
【感想】
よく「違和感を大事に」とか「尖りをそのままに」と言われるけれど、まさにそれを体現した方。
「儲かればいい」「あるだけ稼ごう」という考えではなく、三方よしのような自分にとっても周りにとってもよい商売を考え、さまざまな変化に対応しながら生きていく姿に好感がもてる。
根源的なことをよくよく考え、自分の違和感を見過ごさない大切さを教えられる。れっきとした経営哲学をお持ちの方。
1人の主婦が「ふつう」に疑問をもち、自分の中に生まれる違和感を見過ごさなかったことからはじまった。
【心に残ったところ】
・できることはやりたいことになるのかもしれない
・何を売る?
→自分たちが使って心からよいと思う日用品と2種類のパン(食事パン)
きっかけ
甘いパンをまとめて買い、デザートに食べて太ってきたお客様を見て、体に悪いパンを焼くのをやめようと思った
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はじめは2種類にしたことで売り上げが下がったが、やがて回復
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パンだけでは売上に限界があったので、
パンを買うついでに自分たちが愛用しているものもお店に並べたらよいと考えた
(これがやりたいことだった)
・来た人のことを考えて商品選びをする
・うまく人と話せなくても、「お金」がコミュニケーションの道具として機能してくれる
・需要と供給のバランスが崩れたら購買体系に美しさを感じられなかった
(一瞬で売り切れたパンを見て)
・どんな業界でもお店がお客様にNOと言えることが普通になればいいと思う
★人間同士の付き合い方だとつい感謝や期待をしてしまう。どうしてこうしてくれないのかとか前はこんなだったとか。
でも、自分がお地蔵さんになれば、過度に気持ちに入り込んで傷つくこともない。自分ただ店を守り続けるお地蔵さんになり、参拝してくださるお客様を待つ。その距離感でいるのが1番だろう。
・ロス率と言う概念が好きではなかった。
パンを余らせずきちんと供給するための仕組み作りをつくる。
一定量焼き、一定量売る。販売する場所のみこちらで調整する。実店舗の繁忙期にはオンラインストアでの供給量を増やし、実店舗の閑散期にオンラインストアでの供給量増やす。
・個人から企業になるとは、個人とは別の人格を新たに持つということ
・必要に縛られると、買い物がパターン化する -
Posted by ブクログ
「辺境地で事業がうまくいった事例のノウハウを各意味はないと思うので私の心を記します」というなかなかインパクトのある始まり方をする本書。読み進めれば読み進めるほどその心の中を知ることができて、様々な事業を展開することになるもののその心の一貫性がよくわかる。ふつうとは? よき生活者とは? わざわざとは? 現地の関連施設を順番に回ってみたくなりました。
そして、事業が成功してる人(もしくはそう見える)って、成功も失敗も含めて本当に色んな体験をしていて、だからこそ事業の成功事例ってどれも汎用性ないよなぁ。汎用性あるのは失敗事例の方だから、失敗って大事だよなぁ。……と最近どこかで聞いて妙に納得したワードについて再認識することとなりました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレわざわざがまだ複数のパンとお菓子を売っていた頃から、思い出したように度々訪れている客のひとりです。
創業当時は長野の田舎によくあるこだわりパン屋さんのひとつという感じだったけど、行く度にお店の雰囲気が変わるし、問touやわざマートも行ったけどわざわざと同じ系列のお店とは思えないくらい品揃えも内装も立地も違うしで、本当に謎なお店だなあとずっと心の隅で気にかけていました。noteも引き込まれて読んでいて。だから本書も手に取ったわけですが、読んでお店の謎が解けたように思います。
よくあるパン屋さんから、わざわざが頭ひとつ飛び抜けた理由のひとつが、「人」だと思います。まだ従業員が3人しかいなかったときから社労士と会計士を顧問に据えるってすごくない?と個人的には感じるし、事業のスタートとなったパン作りを完全に人に任せるのもすごい(平田さんがパン職人ではなかった故でしょう。だからパンの製法も常識にとらわれず工夫できている)。採用にもすごく力を入れているし、初の赤字やコロナ禍といったピンチも、人を入れ替えることで切り抜けている。
人を育て、頼り、任せていると、自分ひとりでは到達できないところまで行けるんだなというお手本のような話。
対して赤字が出た要因(部下が売上データを改ざんし、在庫を隠していた)を人のせいにせず、自分がきちんと管理していなかったからだと反省する。なかなかできるようでできない自責思考。松下幸之助や稲盛和夫の経営哲学の本を読んでいるようです。
1点気になったのが、ふたりのお子さんの子育てと経営をどう両立させていたのかなという点。読者の私もフリーランスのワーキングマザーなのでちょっとでもいいから知りたかったのですが、そこを書くと「起業家ママ」とか変な色がつくからあえて書かなかったのかな。いつか子育てについても語っていただきたいな。 -
Posted by ブクログ
残業があって普通
夜勤をして普通
いつも穏やかに接することが普通
何でもわかることが普通
間違えないことが普通
振り返ってみても何も言われないように、マニュアル通りに行うのが普通
自分の気持ちや心の声を二の次、三の次にするのが普通
保育園のお迎えが最後の方になってしまっても仕方ないのが普通
夜勤をしたくないと言えば迷惑な顔をされるのが普通
それが普通だから‥って、そう思ってなくてもそう思う努力をしていた。
心を壊してまで守るべき普通なんてない、本当にそうだよね。すでに、私って本当はどうしたいんだっけって思ってる。どう生きたいんだっけ。自分らしく生きるには時間が限られていることをよく知っているじゃないか。
ペーパードライバーの私。
本に入ってたチケットでクッキーを引き換えに、わざわざまで運転していくのが今の私の目標。 -
Posted by ブクログ
わざわざの「パン屋のTシャツ」が気になってきたので、まずはわざわざのことを知ってみようと本を買ってみました。
今まで、ショップのことは知っていて、でもまだ購入はしたことがない感じ。
店主の平田さんのインタビュー記事は読んでいたし、SNSはフォローしていました。
なので興味は持っている状態です。
読み終わっての第一印象は、「すごいこだわり!」
そして、勝手なイメージとして
「生きにくそう」だなあという感想。
印象に残ったのは「チョコレートパン」を食べ過ぎた常連のお客様が体型が変わってきてしまっていて、チョコレートパン自体の製造販売をやめてしまったこと。
自身の健康を守ることはもちろん、お客様の健康を守るために決断したとのこと。
これってなかなかできることじゃない。
一緒に仕事をしていたら、ちょっと鬱陶しいこだわりかもしれない。
でもそれと同時に潔くそう言ったことができてしまうことに憧れを感じます。
このチョコレートパン製造中止事件は、1番印象的だったけど、平田さん全てにおいてこんな感じなんです。
自分の信念に合わないことはやらないと決めている。
こういった理想論だけでお店をされている方はよくお見かけするし、結局お金が回らなくなって閉栓されるお店もよくあったと思う。
わざわざがすごいところは、スタッフの健康を守るために、そしてお客様の健康を守るために、色々と制限をかけているかに見える運営にも関わらず、億単位の売り上げを上げていること。
この本を読むに、理想論だけでなく「じゃあどうすれば、ちゃんと利益を上げて理想の店舗運営ができるのか?」ということを現実的に考え抜かれているのです。
世のブラック企業が「理想論だけでは会社は回らないよ。残業をたくさんしないと売り上げは上がらないし、寝ないで働け!」といっているのが間違っているとしみじみ思います。(元ブラック企業サバイバー)
実際にできるかどうかはわからないけど、何度か読み返して、自分がどういった信念を持っているのか、曲げてはいけない信念を曲げまくっているんじゃないだろうか? と自分の人生を振り返っていこうと思います。